一昨日号「シューマン」について、大幅に手を入れた。本日号と続けて読んだ時に、はっきりと理解できるように、である。
シューマン「交響的練習曲 作品13」は、出版された経緯が複雑怪奇(?)であり、なかなか理解し難い。 読者の皆様に 理解し易いように構成して見た。
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この曲は「初版出版 → 第3版出版」に 56年も掛かった! 曲であり、しかも経緯が厄介。 『ブルックナー交響曲』のように、最新研究が 20世紀末 ~ 21世紀 なら、盛り上がるのかも知れないが、最終の「第3版」出版が19世紀末! う~ん、人類の記憶から消えかかっているのかも!?
・・・で、一昨日の 対比表に追加を加えて掲載しよう。この表は「あるようで、これまでどこにも存在しなかった内容」だと、私高本は思う。もし、以前に同内容の記載があるならば、教えて頂ければ幸いである。
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この曲は
これが「1893年」ブラームスが、「交響的練習曲の 補追5変奏曲を 世界初出版」した時の状況である。 しかも悪いことは重なり、
ので、初出版時 = 1893年 には、初めて楽譜だけを見た人は
は、深く研究していないと「誰にもワカラン」状況だったのかも知れない。断定は私高本にはできない。当時のべらぼうに高い「ブライトコプフ シューマン旧全集」のオリジナルを私高本は見ることはできないからである。 リプリントの「Dover : Piano Music of ROBERT SCHUMANN」全3巻を見ながらの(おそらく正しい)推測である。
う~ん、問題は根深い。続きは明日号に(おそらく)掲載する。 「シューマンは奥深い」ことだけはここに明言しておきたい。
シューマン「交響的練習曲 作品13」は、出版された経緯が複雑怪奇(?)であり、なかなか理解し難い。 読者の皆様に 理解し易いように構成して見た。
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シューマン「交響的練習曲 作品13」の「版」と「稿」
この曲は「初版出版 → 第3版出版」に 56年も掛かった! 曲であり、しかも経緯が厄介。 『ブルックナー交響曲』のように、最新研究が 20世紀末 ~ 21世紀 なら、盛り上がるのかも知れないが、最終の「第3版」出版が19世紀末! う~ん、人類の記憶から消えかかっているのかも!?
・・・で、一昨日の 対比表に追加を加えて掲載しよう。この表は「あるようで、これまでどこにも存在しなかった内容」だと、私高本は思う。もし、以前に同内容の記載があるならば、教えて頂ければ幸いである。
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この曲は
- 第1稿 = 第3版 「主題 + 17の練習曲」(1893年出版,ブラームスが クララ・シューマン「ロベルト・シューマン編纂」引退後に出版した。ブラームスが没するわずか3年前!)
- 第2稿 = 第1版 「主題 + 12の練習曲」(1837年出版)
- 第3稿 = 第2版 「主題 + 10の練習曲」(← 主題と関連の薄い2練習曲が削除された!)(1852年出版)
これが「1893年」ブラームスが、「交響的練習曲の 補追5変奏曲を 世界初出版」した時の状況である。 しかも悪いことは重なり、
出版社ブライトコプフの「シューマン旧全集」は、第2版で出版されていた!
ので、初出版時 = 1893年 には、初めて楽譜だけを見た人は
- シューマンの初期構想が
- 17曲 だったのか?
- 15曲 だったのか?(← 第2版で 2曲間引いた!)
は、深く研究していないと「誰にもワカラン」状況だったのかも知れない。断定は私高本にはできない。当時のべらぼうに高い「ブライトコプフ シューマン旧全集」のオリジナルを私高本は見ることはできないからである。 リプリントの「Dover : Piano Music of ROBERT SCHUMANN」全3巻を見ながらの(おそらく正しい)推測である。
う~ん、問題は根深い。続きは明日号に(おそらく)掲載する。 「シューマンは奥深い」ことだけはここに明言しておきたい。