Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

佐伯周子のシューベルトの魅力(No.1615)

2009-01-15 19:12:44 | ピアニスト・佐伯周子
一昨日、「ベルリンフィル8重奏団 + 清水和音 のシューベルト」の演奏会を聴いて来た。シューベルト : 8重奏曲D803 と モーツァルト : ホルン5重奏曲K407 の2曲の圧倒的な素晴らしさは、感動するのみだった。
 ピアノ5重奏曲D667 はチョト違う感触で

  1. ベルリン8重奏団員 → 歯切れ良く「ロマンティックな古典派 = シューベルト」を描こうとするが
  2. 清水和音 → 「旋律の滑らかさ最優先 = 後期ロマン派のようなシューベルト」を描こうとする

だった。勿論両者とも1流なので、破綻は一切無い素晴らしい演奏だったが、双方の「シューベルト観」は水と油だったのが、記憶に残る演奏会だった。


 私高本は「シューベルトファン」なので「素晴らしい可能性が高いシューベルト演奏会」は出来る限り聴きに行くことにしている。(サイフも含めての「出来る限り」だが)
 昨年聴いたシューベルト演奏会の中では(プロデュースした佐伯周子の演奏会を除くと)

スダーン + 東響「シューベルト交響曲」 が素晴らしい


ことは明記しておきたい。今年、最終回が 3/21 にあるので是非シューベルトファンは聴いてほしい。「未完成」交響曲 + 「ロザムンデ」全曲 である。


佐伯周子 の シューベルト の 魅力


を改めて振り返って見た。比較対象は「スダーン + 東響」とか、「CD録音ベースだが、ブレンデルのシューベルト」とかである。
 佐伯周子 は若いピアニストなので、「既に引退したブレンデル(の後半生)」と比較すれば、ムラはある(爆
 なぜか知らないが「小さい曲」ほど、気が弛むのか? 少々難のある演奏が過去にあった。第2回のD769とか、、、


 佐伯周子のシューベルトの魅力は「来場者アンケート」などからも以下の箇所が魅力が深いようだ。

  1. 「シューベルトの指示通り」のダイナミクス & アーティキュレーション

  2. 難しいパッセージも「シューベルトの指示通り」弾き切る技巧の冴え

  3. ベートーヴェンを手本としたシューベルトの意図を、そのまま再現する構成力


のようだ。
 正しいかどうかは「実際に聴いた聴衆の皆様」が決めること。私高本は譜めくりで舞台の上に居たから、わかりません!


 2/12(木) の演奏会は、「日本のシューベルト演奏のエポックメイキング演奏会」になる予感がします。
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