Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

シューベルト作曲時代区分について その3(No.1614)

2009-01-14 22:15:40 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
さて、「シューベルトの作曲時代区分」を纏めよう!

シューベルトの作曲時代区分

についてはいろいろな説がある。私高本は

  1. 習得期 : 1810.04 - 1814.10.18(4年半) = 『弦楽四重奏曲の時代』

  2. 初期  : 1814.10.19 - 1819.10(5年) = 『単独歌曲の時代』

  3. 中期  : 1819.11 - 1825.02(5年強) = 『オペラと試行錯誤の時代』

  4. 後期  : 1825.03 - 1828.10(3年半) = 『傑作の森』


を強く推す。つまり区切りとして

  1. 「糸を紡ぐグレートヒェン」D118から「初期」へ

  2. ミサ曲第5番変イ長調D678作曲開始から「中期」へ

  3. 交響曲第8番ハ長調「グレート」D944 = D849 から「後期」へ


との考えの「4区分」である。


 昨日も書いたように傑作は「初期」以降は頻出。少しだけ補足すれば、「習熟期」でも 弦楽四重奏曲 D46,D87 や ミサ曲 D105 のような傑作もある。それより後に「さらなる傑作」が出たが。


 もちろん「習熟期 → 初期 → 中期 → 後期」と進むにつれて傑作頻度は高くなる。シューベルト自身は「31才で死ぬ」とはちっとも思っていなかったので「明るい未来」を信じて大作に取り組み、成功して行く。

後期の傑作については、他の全ての作曲家が為し得ない「高み&速度」


がほぼ立証されている。
 2/12 の

佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲完全全曲演奏会第5回


は「後期の傑作2曲」がメインなので今から期待が大きいぞ!
コメント
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