Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

読売日本交響楽団第107回芸劇マチネーシリーズコンサート批評 (No.1611)

2009-01-11 19:39:15 | 批評
素晴らしい メンデルスゾーン交響曲「イタリア」だった。

メンデルスゾーン聴くなら、下野竜也 + 読響 を聴け!



  1. メンデルスゾーン : トランペット序曲作品101

  2. メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲作品64

  3. メンデルスゾーン : 交響曲第4番「イタリア」


のプログラムに、

アンコール = メンデルスゾーン交響曲第5番「宗教改革」第3楽章


と言う「誰もが予期せぬアンコール」まで聴かせてくれた 下野竜也 + 読響。今年メンデルスゾーン生誕200年を祝って「全5曲の交響曲全曲演奏会」を実施するが、『メンデルスゾーン聴くなら、下野 + 読響!』と実感した演奏会だった。


 今年2008年は「メンデルスゾーン生誕200年」であり「ハイドン没後200年」なので、この2人が大々的に取り上げられ易い。在京オケも対応は様々だが

読響 → メンデルスゾーン交響曲全5曲取り上げ、ハイドン皆無!


と言う徹底したモノであり、「新年1番の演奏会 = メンデルスゾーン」である。

下野の「メンデルスゾーン解釈」 → ベートーヴェンの延長戦上の交響曲


である。「イタリア」はベートーヴェン交響曲で言えば第8番の延長戦上の感触である。「古典的造形の彫り」が深いのが、魅力である。第2稿を用いて「イタリア」は演奏されたが、とても説得力があった。
 前半の「トランペット序曲」は、作品の出来が「真夏の夜の夢」序曲には遠く及ばない作品。同年の作曲なのだが。
 ヴァイオリン協奏曲は、ヴァイオリンソロ = 小野明子 の解釈中心に進められたが、嫌味の全くない演奏で聴き易かった。反面、主張が薄いので、名演揃いのこの曲にしては物足りなかった人も多いかも知れない。演奏直後の反応は ヴァイオリン協奏曲 が最も盛り上がったことも附記しておく。
コメント
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