再び、この名作について語る。
シューベルトは
であった。シューベルトが「ピアノソナタ向き」と前半生に考えた調性は、ホ長調 であった。「シューベルトの作風4区分説」で行くと「第2区分 = 初期」のソナタでは、ワケがわからんほど ホ長調のピアノソナタが作曲された。(ニ長調ピアノソナタはその時点で皆無)
・・・で、「シューベルト : 交響曲の世界」を調べると驚愕な世界がある!
なのだ!
マジかよ???
の5曲である。
若い頃(習熟期~初期)は、「ニ長調」だけでなく「変ロ長調」も「交響曲の調性」と思っていて、第2番(D125)と第5番(D485)を完成させている。 しかし「中期」以降は「変ロ長調交響曲」は残っていない。
シューベルトにとって「ニ長調 = 交響曲の調性」が確立されたのは、中期以降(1819年11月以降)である。
1825年には「ニ長調でない交響曲」が作曲されていた。「グレート」D944=D849 である。。皮肉なことに「ハ長調交響曲 = グレート」は完成され、『シューベルトの最高傑作の1つ』の定評を得ている。「ニ長調交響曲」は中期以降の3作品が全部中途廃棄されたのだが!
しかし「ニ長調 大楽曲」は1曲だけ完成された。それが D850 = 作品53 のピアノソナタである。演奏が極めて難しい曲であり、2/12 の佐伯周子の演奏がどの水準で聴かせてくれるのかは、期待に胸が膨らむと同時に少々不安もある(爆
これまで聴かせてくれた水準以上の演奏をしてくれると信じている。
シューベルト「交響曲の調性 = ニ長調」で作曲された唯一のピアノソナタ = D850
シューベルトは
「調性」と「楽曲」の相性について、神経質なほど厳格な作曲家
であった。シューベルトが「ピアノソナタ向き」と前半生に考えた調性は、ホ長調 であった。「シューベルトの作風4区分説」で行くと「第2区分 = 初期」のソナタでは、ワケがわからんほど ホ長調のピアノソナタが作曲された。(ニ長調ピアノソナタはその時点で皆無)
・・・で、「シューベルト : 交響曲の世界」を調べると驚愕な世界がある!
シューベルトが手を着けた「全11曲の交響曲」の内「5曲がニ長調」!
なのだ!
マジかよ???
- ニ長調交響曲(完成) D82(1813.10.28作曲開始)
- ニ長調交響曲(完成) D200(1815.05.24-06.19)
- ニ長調交響曲(未完成) D615(1818.05)
- ニ長調交響曲(未完成) D708A(1820以降)
- ニ長調交響曲(未完成) D936A(1828春-夏)
の5曲である。
若い頃(習熟期~初期)は、「ニ長調」だけでなく「変ロ長調」も「交響曲の調性」と思っていて、第2番(D125)と第5番(D485)を完成させている。 しかし「中期」以降は「変ロ長調交響曲」は残っていない。
シューベルトにとって「ニ長調 = 交響曲の調性」が確立されたのは、中期以降(1819年11月以降)である。
1825年には「ニ長調でない交響曲」が作曲されていた。「グレート」D944=D849 である。。皮肉なことに「ハ長調交響曲 = グレート」は完成され、『シューベルトの最高傑作の1つ』の定評を得ている。「ニ長調交響曲」は中期以降の3作品が全部中途廃棄されたのだが!
しかし「ニ長調 大楽曲」は1曲だけ完成された。それが D850 = 作品53 のピアノソナタである。演奏が極めて難しい曲であり、2/12 の佐伯周子の演奏がどの水準で聴かせてくれるのかは、期待に胸が膨らむと同時に少々不安もある(爆
これまで聴かせてくれた水準以上の演奏をしてくれると信じている。