素晴らしかった前半 伊福部昭「サロメ」から「7つのヴェールの踊り」&ブラームス ヴァイオリン協奏曲
常任指揮者=ヴァイグレ指揮の定期演奏会。直後に「ヨーロッパツアー公演」に持って行くプログラムである。
「日本モノ」として選ばれた=伊福部昭「サロメ」から「7つのヴェールの踊り」である。リズムに固執する伊福部昭の特徴を掴み切った鋭い演奏。盛大なブラヴォーが冒頭曲から繰り広げられた。
続くブラームス ヴァイオリン協奏曲。初共演となるテツラフであったが、「ピアニッシモの語りと囁き」を絶妙に活かしたヴァイオリンの妙技を披露、ブラヴォーの嵐となった。アンコールのバッハを含め、「ヴァイオリン ピアニッシモの魅力」を余すところなく発揮した。
後半のラフマニノフ交響曲第2番は、好悪別れる演奏。読響は充分に鳴っているのだが、効果が伊福部&ブラームスに比べて希薄なのである。第1楽章終了時、退出者出たのは理解できる。ヨーロッパ公演も後半大丈夫?
終演時間=21時16分。