予想通り、メイン=フランク交響曲だけ良かった ルイージ+N響
サンサーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」+フランク交響曲 の休憩無しN響C定期。事前に予想した通り、メインのフランク交響曲「だけ」良かった演奏会である。サンサーンスは パスカル・ロジェ のピアノは良かったのだが、ルイージ指揮N響が「鳴らない」。「モーツァルトの再来」と言われたサンサーンスは、モーツァルトと同じく「ピアノと木管楽器ソロの絡み合い」が聴きどころなのだが、終始徹底「木管ソロが鳴らない」演奏だった。フォルティシモは曲末尾だけ、しかも金管鳴らし。
フランク交響曲は第1楽章序奏から木管の「鳴り」が素晴らしい。
ルイージが「フランク交響曲だけ鳴らせ。サンサーンスは適当に疲れないように」
と振ったことは明らか。フランク交響曲良かったから、良し、としよう。
N響C定期は、NHKホール改修時、池袋の東京芸術劇場に移した時に「60-80分休憩無し」に切り替えた。チケット価格も、2022年9月から(?)同じNHKホールのA定期よりも、はっきり下げた。これで、名演奏が「A定期」並みに聴ければ、万々歳なのだが、実際は、「A定期より劣る」演奏だらけ。この日の指揮者=首席指揮者=ルイージ が振ったN響C定期の「ベートーヴェン交響曲第8番」「メンデルスゾーン交響曲第3番スコットランド」がヨレヨレの演奏だったのである(涙
C定期で良かったのは、エッシェンバッハ指揮マーラー交響曲第5番。良かった。
休憩無しで作曲家を替えると演奏が悪くなる
本日配られたプログラム誌=フィルハーモニー には、「同時代の作曲家」とあるが、サンサーンスとフランクは作風が全く違う。「2曲とも焦点合わない演奏 or 1曲だけ焦点合う演奏」の選択で、ルイージは「1曲だけ焦点合わせ」を選択した。ありがとう。
N響の最大の悩みは、「定期会員の超高齢化」である。63才の私高本がÐ席近辺で、「若手」である(涙
「休憩時間内にトイレが完了しない」が悩み。その為「休憩無しのC定期」を作った。エッシェンバッハ指揮マーラー第5番のようなプログラムなら、私高本は大賛成なのだが、「作曲家チェンジ」が多い。
上記の通り、首席指揮者=ルイージ でさえ、凡演が多い=N響C定期である。
- 休憩無しで気分転換が出来ない
- 多分、練習時間が短縮されている
1996-1999 旧 Daily Classical Music in Tokyo 時代のインタビューでは、「定期公演は リハーサルを3回練習室で実施、当日演奏会会場でGP,本番」と聞いているが、四半世紀経過した今日、どうなっているのか? 多分、リハーサルを2回に削減だろう。(1回に削減では無い)
パスカル・ロジェのピアノは素晴らしかった。協奏曲もアンコールのサティ作曲「ジムノペディ第1番」も。オケが物足りなかっただけである。
来月以降のN響C定期は「1人の作曲家」で占める演奏会が10回中4回、全て聴きに行く。エッシェンバッハは次はブルックナー7番。
協奏曲入れたのは2回、1回は行くが1回は行かない。
C定期がA定期並みになるには、越える峠がまだまだ存在している。