小泉政治で日本人の大多数が骨身に沁みたと思うのだけど、新自由主義の特徴とはー
①消費税のように逆進性の高い税金の増税志向ー消費税そのものが、低所得層に対して重い負担を求め、高所得層に対して負担減となる税金である上に、富裕層・大企業への減税(輸出企業への数兆円の払戻し税が典型的)で、さらに貧富差が拡大。
(管民主党を絶賛する竹中平蔵は、江戸期に沖縄民衆を塗炭の苦しみをもたらした前近代的「人頭税」を提唱)
この新自由主義者たちの教祖の竹中平蔵についてはー
《逆進性の高い税制を社会的公正だと考えるのが新自由主義の特徴で、必ず低所得層に対して重い負担を求め、高所得層に対して負担を軽くしようとする。その思想は、竹中平蔵が指揮をとって設計した(改革した)全ての社会保障政策に一貫していて、具体的には、応益負担の障害者自立支援法がそうだし、後期高齢者医療制度がそうである。弱者に対して無理で過酷な負担を求める。弱者に無理を押しつけ、弱者の生きる権利を奪いながら、それが公平で公正な社会制度だと嘯く。それが新自由主義政策(=構造改革)のイデオロギー的特徴だ。新自由主義者には理想があり、強者や富裕者が権利と幸福を独占する社会である》(
「世に倦む日々」ブログより引用)
②それは誰のためにかと言えば・・前回の消費税増税で、大金持ち減税(所得税、相続税)や法人税減税をやったのでもわかるように、大金持ちや大企業や、常に彼らの利益を代弁してきた特権高給官僚や大マスコミのため。
③スウェーデンのような福祉国家の典型とされる北欧諸国では、世界で最も高い消費税率じゃないかとか、高率消費税は福祉国家の特徴であって、それは「大きな政府」だから、消費税増税を新自由主義だと決めつけるのは間違いだという説もあるが・・この説もまた、自公政治家&官僚たちによる長年にわたる大型補正の連発(土建的公共投資)と同じような意味を持っているのではと思う。
すなわち、公共投資自体が悪いのではなくて、それを天下り・談合といった「官僚を中心とする政官財の放蕩と横領」構造が悪いのであり・・過去に何度も「社会福祉」のためと説明されて、新設され増税されてきた消費税もまた同様だったな・・というのが日本人の偽らざる気持ちで、その不信感こそが最大の問題であり、高給官僚たちが襟を正して、信頼回復のための行動を実行しない限り、この国には救いがないだろと思う。
《長年にわたる長年にわたる大型補正の連発が波及効果を生まなかった失敗については、経済科学の分析のメスが入れられるべきで、原因が正しく解明されなくてはならない。90年代半ばからの15年間、日本ではケインズ政策が他国のように理論どおり機能してこなかった。そのことが、ケインズ理論に対する懐疑と新自由主義派の台頭を許し、竹中平蔵の「構造改革」の跳梁跋扈を許す事態を導いてきた。疑問に対しては解答を用意しなくてはならない。社会科学する者の態度である。大型補正の連発が波及効果を導かなかった構造的要因は何か。私は、その答えを官僚による作為的浪費に求めた。日本の公共投資はプレーンでロジカルな財政出動ではないのだ。目的が内需拡大や景気回復になく、官僚の放蕩と横領にある。言わば、前近代的な公共投資がされている。 が波及効果を生まなかった失敗については、経済科学の分析のメスが入れられるべきで、原因が正しく解明されなくてはならない。90年代半ばからの15年間、日本ではケインズ政策が他国のように理論どおり機能してこなかった。そのことが、ケインズ理論に対する懐疑と新自由主義派の台頭を許し、竹中平蔵の「構造改革」の跳梁跋扈を許す事態を導いてきた。疑問に対しては解答を用意しなくてはならない。社会科学する者の態度である。大型補正の連発が波及効果を導かなかった構造的要因は何か。私は、その答えを官僚による作為的浪費に求めた。日本の公共投資はプレーンでロジカルな財政出動ではないのだ。目的が内需拡大や景気回復になく、官僚の放蕩と横領にある。言わば、前近代的な公共投資がされている》(同上より引用)