詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

ほんとうの青空

2020年01月11日 | 
故郷北海道にいるときは
空には天の川が流れ
ときどきは人工衛星やUFOが
空を横切ってゆくもんだと思っていた

けれども内地にやって来てからは
天の川どころか
冬にならないと
星空を見ることもまれにとだった

この世に生まれて最初に読んだ本が
「モヒカン族の最後」で
二番目に読んだ本が
「ほんとうの青空」だった

音もなく葉をひるがえす
ポプラ並木の下に腰を下ろして
海のすぐ近くのきみの家を
見下ろしながらすごした

いつだって
一番星が瞬きはじめる頃が
ぼくのほんとうの青空だった

日本だけは在日米軍の縮小が進まない。その最大の理由は米兵にとってこれほど快適な場所はないからだ

2020年01月11日 | 犯罪
天木直人さんのブログからコピーしたい。

《「基地に乗っ取られつつある沖縄の小さな町」
久しぶりにジャーナリズム魂を感じさせる反骨の記事を読んだ。

 ジャーナリズム魂とは何か。それは、我々が気づかない事実を目の前に突きつけて、その不条理を直視させる事である。怒りを呼び起こし、声をあげていこうと呼びかける事である。

東京新聞「こちら特報部」は、米海兵隊とその家族によって沖縄の町(北谷町砂辺区)が乗っ取られようとしている現状を我々に教えてくれている。

 米兵とその家族の数が沖縄住民の数を超え、美しいビーチや公園などが米兵とその家族のプライベート所有地のようになりつつあるという現実を、沖縄から遠い本土の我々に教えてくれている。

 なぜそうなるのか。耳をつんざく轟音に耐え切れず住民が離れていく。その一方で、おんぶにだっこの優遇条件で米兵とその家族の生活環境が整えられる。住民の数が逆転していくのは当然だ。乗っ取られるのは当然だ。

 北谷町のようなところに家賃30万円ー40万円の豪華マンションがどんどんと建てられている。全て米兵とその家族の住宅である。

 「問題はこの高額な家賃を誰がはらっているかという点だ」とその記事は問いかける。そして、断片的な公開情報を繋ぎ合わせるだけでも、かなりの部分が日本側負担の「思いやり予算」でまかなわれている事をその記事は明らかにしている。

 基地外住宅の住宅手当は米政府から支払われている事になっているという(在日米司令部)。しかし金には色はない。そのほかの部分でどれほど日本政府が財政支援をしていることか。

 基地内住宅の多くを日本政府が建設していた事はすでに判明している。米兵は住民税、自治会費などは一切払わない。光熱水費も長らく日本政府が払っていた。これらは明らかになっている一例だ。その全貌はわからないままだ。

 「・・・思いやり予算は大枠の名目しか分からない。沖縄返還時の密約のように、国民が知らない形で米国側に資金が渡り、その中から支払われているのではないか」(山内徳信参議院議員)。

 テロとの戦いで米国再編が急速に進んでいる。在外米軍は世界的規模で縮小されつつある。もはや米国海兵隊が大挙して日本に駐留する必要性は、米国の戦略上からも薄らいでいる。

それなのに日本だけは在日米軍の縮小が進まない。その最大の理由は米兵にとってこれほど快適な場所はないからだ。米政府にとってこれほど優遇される国はないからだ。

  日本を守らずに米国の敵(テロ)と戦うだけになった在日米軍を、それでもここまで優遇しつづける日本政府の政策に正統性はあるのか。説明がつくのか。

   日本政府は明らかに日本国民より米国政府を重視している。日米軍事同盟は神聖不可侵だといい続ける官僚や御用学者は明らかに嘘をついている。対米従属を許すジャーナリズムは、その使命を放棄している。
 そんな中で、東京新聞「こちら特報部」はジャーナリズムの反骨魂を見事に見せてくれた。》

ついでに言うと、自衛隊の半分も不必要なので、アジアで唯一の国際機関の国連大学と連携した地球環境防衛隊&災害救助隊にすべきだ(「国民生活&災害救助省」の所属にして)すべての官僚組織もまた半減して地方へと分散すべきだ。

レイバーシネクラブ案内 : 『蟹の惑星』を観てディスカッション

2020年01月11日 | 犯罪
堀切@シネクラブです。

今年最初の定例会は『蟹の惑星』です。昨年末のレイバーフェスタで大好評だった『東京
干潟』と同じ監督の作品で、昨年ポレポレ東中野で同時上映されました。

【解説】『蟹の惑星』 村上浩康監督/2019年68分 多摩川河口の干潟でカニの観察を続
ける吉田唯義さんのフィールドワークを追い、身近な自然の大切さや、大都市の中に息づ
く知られざる世界を描いたドキュメンタリー。多摩川河口の干潟には、狭い範囲に多数の
種類のカニが生息している。大都会の中でこれほどのカニを見ることができる場所は珍し
く、15年にわたって独自にカニの観察を続けている吉田さんは、数日おきに干潟を訪れて
は、カニたちの生態を記録している。カニたちの営みが月や地球など、宇宙とも結びつい
ていることを解き明かし、さらには戦争や震災が与えた現実の問題までを描き出す。身近
な自然に目を向けることの大切さと、都市の中にある別世界を描く「カニづくし」のワン
ダームービー!

監督の村上さんも来て、お話してくださるというお年玉付きです。どうぞふるってご参加
ください。

【日時】1月25日(土)18時から

【場所】郵政共同センター(外神田6-15-4 「すき家」の五階です。わからない方
は、vzq13340@nifty.ne.jp までメールください。地図を送ります)

【参加費】300円 同じ場所で新年会もやります。料理や飲み物の差し入れ大歓迎!!

〔週刊 本の発見〕『ケーキの切れない非行少年たち』

2020年01月11日 | 犯罪
毎木曜掲載・第141回(2020/1/9)
「教育の敗北」がもたらした現実
『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口浩治、新潮新書)評者:渡辺照子

 何よりも帯のイラストが衝撃的だ。三等分できていない円が描かれている。非行少年たち(実際には「少女」もいるが、本書では特に性差に対しては言及しないので、「少年」という呼称で統一しているそうだ。)の認知のゆがみが象徴的に示されている。彼らはホールケーキを等分に切ることができないのだ。そんな日常の不便さをとっかかりに、著者は非行少年の抱える問題点とその具体的な解決方法を示してゆく。

 著者は2009年から医療少年院で6年間、その後女子少年院に1年間勤めた。上記のような「なんでこんな簡単なことすら出来ないのだろう」と考えさせられるような子たちにたくさん出会ったという。凶悪犯罪に走る少年たちにその理由を問うても、少年たちは自己洞察力や内省力がなく、自分の気持と向き合えず、言葉にできない。つまり「反省以前の問題」だというのだ。

 著者は長年、医療少年院に勤務し、面接と検査によって実態を目の当たりにする。

・簡単な足し算や引き算ができない(だから、掛け算や割り算などは無論できない。)。
・漢字が読めない。
・簡単な図形を写せない。
・短い文章すら復唱できない。

 小学校では「厄介な子」として扱われるだけで、軽度知的障害や境界知能(明らかな知的障害ではないが状況によっては支援が必要)があったとしても看過されてしまうのだという。子供の頃は親や教師からまともに扱ってもらえず、犯罪に追いやられ、少年鑑別所に入って初めて障害であることを認知される。多々あるその現象を著者は「教育の敗北だ」と痛切に自己批判している。

 私が最も興味深かったのは「褒める教育だけでは問題は解決しない」という点だ。問題に対して早期の発見と支援が必要だとの提言に加え、現在の支援スタイルである「良いところを見つけて褒める」「自信をつけさせる」だけの限界性の指摘には目をひらかれた。「苦手なことをそれ以上させないのは、伸びる可能性を潰しているかもしれず、例えばいつまでたっても忘れ物をするという行いについては、その問題解決の先送りだと言っている。

 本書には非行少年が持つ障害をいくらかでも克服し、犯罪者ではなく納税者になってもらうことは日本の国力を上げるために重要だとの提言がある。その事により、非行少年の問題が「極端に不幸な者たちの同情すべきこと」ではなく、我々の問題でもあると認識させられる。(この文脈では、「納税者云々」は、国家による「動員の論理」ではないこともお断りしておく。)

 綺麗事に終わらせず、そこまで主張する著者は、常に現場の非行少年から学び、彼らに問題の克服の困難性の要因を求めるのではなく、教育する立場の者に要因を求めている。欧米のメソッドが必ずしも日本では有効ではないこと、非行少年はつねに学びに飢えているということ、既存の授業形式で全くやる気を見せない者も教える役割に回ると喜々として取り組むこと、等々、理論や教科書を超えた、試行錯誤を重ねながらの実態経験が貴重だ。

 教育の劣化が叫ばれて久しい。押し付けでしかない「道徳教育」、いじめを看過する現場、教育の名を借りた管理、等々。だが、根本はもっと深いところにあるのではないか。学校教育では学習面、身体面(運動面)に並び、対人スキル、感情コントロール、問題解決力といった、生きてゆくのに必要な系統的な社会面の支援が学校教育において欠落している、との指摘は、広範に共有化されるべきだと思う。

 本書は問題ある教育にすら到達し得ない非行少年の問題を浮き彫りにすることによって、教育の本質と深部を照射できたと思う。そのことで人間が社会で生きるために必要な学びへの普遍性の明示に成功した。だからだろう、昨年末において12刷、25万部にもなっている。障害にまつわる痛ましい事件が起こる一方で、私はそこに希望を見出したい。

*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・渡辺照子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美、根岸恵子、杜海樹、ほかです。

山形映画祭ニュース : 「ヤマガタ映画批評ワークショップ in ナガ」参加者募集中!

2020年01月11日 | 犯罪
1 事務局より

□*■*    映画批評コレクティヴ    □*■* 
「ヤマガタ映画批評ワークショップ in ナガ」参加者募集中!

映画祭というライブな環境に身を置きながら、ドキュメンタリー映画を通し
て世界について思考し、執筆し、読むことを奨励するプロジェクトです。
2011年の山形映画祭にてスタートし、今年で7年目を迎える批評ワーク
ショップ。今回はフィリピンの映画祭 シネマ・リヒヨン(Cinema
Rehiyon)と共同開催します。参加者は映画祭期間中に多くの映画を鑑賞
し、プロの映画批評家のアドバイスを受けて論考を執筆。講師や参加者との
ディスカッションを通して、東南アジア、またはアジア全体におけるドキュ
メンタリー映画の現在について知識を深めていきます。

※映画批評コレクティヴとは...
2015年に設立された映画批評コレクティヴは、アジアの映画批評の発展と批
評家の交流を促進し,英語でアジア映画批評を紹介してより多くの読者に届
けることを目指している。

●ヤマガタ映画批評ワークショップ in ナガ 参加者募集要項
[開催期間]: 2020年2月25日[火]- 28日[金]
[場所]: フィリピン・ナガ
※参加者の往復旅費、宿泊費は主催者が負担します。
[応募条件]:
・日本または東南アジア諸国出身者
・2月25日~28日のワークショップに参加できること
・英語での執筆とディスカッションができること
[応募締切]: 2020年1月14日[火]
[応募方法](英語): http://www.yidff.jp/news/19/191219-e.html

[主催]: 山形国際ドキュメンタリー映画祭
[共催]: Cinema Rehiyon
[助成]: 国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造恊働助成
[問い合わせ]: 山形国際ドキュメンタリー映画祭東京事務局
phone: 03-5362-0672 
e-mail: mail@tokyo.yidff.jp
詳しくは→http://www.yidff.jp/news/19/191219-e.html

□*■*       YIDFF 2019        □*■*
インターナショナル・コンペティション作品、アジア千波万波作品
      非営利上映会向け 貸出スタート

山形事務局では、映画祭で上映された海外作品の一部を国内の非営利上映会
向けに貸し出しています。
この貸出リストに、今年10月の映画祭で上映された以下のインターナショナ
ル・コンペティション作品、およびアジア千波万波作品が新たに加わりまし
た。お気に入りの作品、気になるテーマの作品など、自分で上映会を開いて
みませんか?
ご希望の方は以下の貸出要綱をお読みいただき、作品名、上映予定日時など
詳細を映画祭事務局までお知らせください。お申し込みお待ちしています!

●山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー収蔵作品 貸出要綱
http://www.yidff.jp/library/loans/loans-info.html
※貸出料の半額を製作支援として製作者に還元しています。

○YIDFF 2019 インターナショナル・コンペティション作品
http://www.yidff.jp/2019/program/19p1.html
『別離』
『ラ・カチャダ』
『約束の地で』
『光に生きる―ロビー・ミューラー』
『自画像:47KMの窓』
『トランスニストラ』
『ユキコ』
(2020年1月10日現在)

○YIDFF 2019 アジア千波万波作品
http://www.yidff.jp/2019/program/19p2.html
『夏が語ること』
『そして私は歩く』
『私の家は眠りの中に』
『見えない役者たち』
『ソウルの冬』
『1931年、タユグの灰と亡霊』
『ここへ来た道』
『駆け込み小屋』
『非正規家族』
(2020年1月10日現在)

※貸出フォーマットについてはお問い合わせください。
※両部門のその他の作品については、契約完了後随時貸出リストに追加され
る予定です。

[問い合わせ]
phone: 023-666-4480
e-mail: info@yidff.jp
(担当:山形事務局・黄木)

□*■* 認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭 □*■*
          ご支援のお願い

~山形国際ドキュメンタリー映画祭は、皆様からいただく年会費やご寄付、
ご協賛などで運営されています~

山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)は、ドキュメンタリー映画に焦
点を当てた国際映画祭を1989年から隔年で開催しています。
映画の作り手と観客がボーダレスに対話をし合える場として、映画とのかけ
がえのない出会いを演出する空間としての国際映画祭を、この山形の地で、
観客、市民の皆様と一緒になって育てています。第9回開催までの主催者で
あった山形市から2007年に特定非営利活動法人(NPO法人)として独立以後
は、映画芸術・文化を通したコミュニティの活性化に力を入れ、映画祭開催
に加えて、通年での上映会活動(稀少な作品の鑑賞機会の提供)、子ども映
画教室(若年層への映像教育)、学術分野への研究サポート、東日本大震災
に関する映画作品と付随資料のアーカイブ化など、多岐にわたる活動を行っ
ています。
これらの活動は、山形市からの補助金の他、当NPO法人の正会員・賛助会
員、寄付者、協賛企業、助成団体の皆様からのご支援で成り立っています。
2013年10月には、より社会的な信頼性の高い組織として「認定」を取得し、
認定NPO法人として再スタートを切りました。これにより賛助会員の会費、
ご寄付は税制上の優遇措置を受けられるようになっています。
皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

●山形国際ドキュメンタリー映画祭 組織について
http://www.yidff.jp/org/org.html

◇◆ 寄付をする ◆◇
ご寄付は税制優遇の対象となり、寄付金控除を受けることができます。
寄付金額:一口3,000円より

○ご寄付の使途について
http://www.yidff.jp/support/support4.html
○寄付金控除について
http://www.yidff.jp/support/support8.html

ご不明な点は山形事務局までお問い合わせください。
皆様のご支援をお待ちしております。

■認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭(山形事務局)
phone: 023-666-4480
e-mail: info@yidff.jp

◇◆ 正・賛助会員になる ◆◇
山形国際ドキュメンタリー映画祭を継続的に応援してくださる方のための
「応援会員」制度です。「正会員」は、総会での議決権を持ち、本映画祭の
運営に積極的にご参加いただけます。総会への出席が難しい方はサポーター
としてご支援いただく「賛助会員」をおすすめします。賛助会員の会費は税
制優遇の対象となり、寄付金控除を受けることができます。また会員特典も
ございます。ぜひご検討ください。
●特典や会費、期限など、詳しくはこちらをご参照ください↓
http://www.yidff.jp/support/support5.html
※令和2年度より会員制度の一部が変更となります。詳細は上記映画祭事務
局にお問い合わせください。

(映画祭山形事務局)

====================================================================
2 山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー金曜上映会 

□*■*   1月の上映スケジュール   □*■*

●1月10日[金]…〈パレスティナ:我々のものではない世界〉
14:00、18:30(2作品2回上映、夜の部開始時間注意)
 『私たちは距離を測ることから始めた』監督:バスマ・アルシャリーフ/
 パレスティナ、エジプト/2009/Blu-ray/19分/YIDFF 2011 アジア千波
 万波 (日英字幕つき)
 監督インタビュー:
 http://www.yidff.jp/interviews/2011/11i046.html
 『我々のものではない世界』監督:マハディ・フレフェル/パレスティ
 ナ、アラブ首長国連邦、イギリス/2012/Blu-ray/93分/YIDFF 2013
 インターナショナル・コンペティションロバート&フランシス・フラハ
 ティ賞 (日英字幕つき)
 監督インタビュー:
 http://www.yidff.jp/interviews/2013/13i029.html

●1月24日[金]…〈閉ざされた時間〉
14:00、19:00(2回上映)
 『閉ざされた時間』監督:シビル・シェーネマン/ドイツ/1990/35mm/
 90分/YIDFF '91 インターナショナル・コンペティション山形市長賞
 (日本語字幕つき、英語字幕なし)
 http://www.yidff.jp/library/loans/loans91.html#f9
15:50(1回上映)
 『ペーパーヘッズ』監督:ドゥシャン・ハナック/スロヴァキア/1996/
 35mm/96分/YIDFF '97 インターナショナル・コンペティション優秀賞
 (日本語字幕つき、英語字幕なし)
 http://www.yidff.jp/97/cat009/97c026.html

※上映作品が急に変更になる場合があります。遠方の方はご来場前に番組を
ご確認ください。

[会場]:山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(ビッグウイング3F)
[料金]:無料(会員制)
[問い合わせ] :
023-666-4480(映画祭事務局)
023-635-3015(フィルムライブラリー)

====================================================================
3 その他上映会・イベント情報

□*■* 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル11 □*■*
          (東京・高円寺)

座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル11
第11回特集「ダイバーシティ - 多様性 - 」

[会場]: 座・高円寺2(東京都杉並区立杉並芸術会館)
[アクセス]: http://zkdf.net/?id=access
[開催期間]:2020年2月7日[金]~11日[火・祝](5日間)

●2月9日[日] 16:00-
『これは君の闘争だ』監督:エリザ・カパイ/ブラジル/2019/
Blu-ray/93分
YIDFF 2019 インターナショナル・コンペティション優秀賞
http://www.yidff.jp/2019/ic/19ic14.html
(日英字幕つき)
※トーク・ゲスト:西原孝至(映画監督)

●2月10日[月] 16:00-
『自画像:47KMの窓』監督:章梦奇(ジャン・モンチー)中国/2019/
Blu-ray/110分
YIDFF 2019 インターナショナル・コンペティション
http://www.yidff.jp/2019/ic/19ic12.html
(日英字幕つき)
※トーク・ゲスト:諏訪敦弘(映画監督)

[料金]: 1月11日(土)よりチケット発売開始
1回券 前売り1,300円/当日券1,500円
3回券 前売りのみ 3,500円(2月6日まで販売)
※チケット取扱い:http://zkdf.net/?id=ticket
[会場アクセス]: http://zkdf.net/?id=access
[主催]: 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル実行委員会
[URL]: http://zkdf.net/
[問い合わせ]: phone: 03-5570-3551(実行委員会)

====================================================================
4 編集後記


新しい年となりました。皆さんはどのようなお正月を迎えられましたか?
新年早々中東のきな臭いニュースが飛び込み、ぐっと気持ちが暗くなった方
も多いことと思います。YIDFF2019ではイラン特集として1960~80年代の作
品を上映しましたが、近年続けているアラブ特集とともに、そのラインナッ
プが各国の同業者の関心を引いているようで、問い合わせが相次いでいま
す。中東地域の映画史を回顧するプログラムがそれだけ貴重なものであるこ
とが伺われますが、その実現には、作品を維持・保存している各国の大小の
映画アーカイブとの協力・連帯が不可欠です。今回の衝突でも匂わされまし
たが、戦争や紛争が起きると地域独自の文化遺産を破壊する蛮行がなされる
ことの多い昨今、豊かなイラン映画史の財産が危機に瀕することのないよう
祈り、事態の進展を見守っていきたいと思います。
(HA)

--------------------------------------------------------------------
○過去の配信記事はこちらに掲載しています:
http://www.yidff.jp/news/news.html

○ニュース配信登録を解除される場合:
本文の先頭に英文字(半角)で bye とだけ書いたメールをtoroku@yidff.jp
宛てにお送りください。

○アドレスを変更する場合:
メールアドレスを変更する前に解除し、新しいメールアドレスで再度登録し
て下さい。

○このメールへの返信は受け取ることができません。お問合せは下記まで。
================================
〒990-0044 山形市木の実町9-52 木の実マンション201
認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭(山形事務局)
phone: 023-666-4480 fax: 023-625-4550
e-mail: info@yidff.jp http://www.yidff.jp
================================

Created by staff01. Last modified on 2020-01-10 15:16:03 Copyright: Default
このページの先頭に戻る
レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は 宛にお願いします。 サイトの記事利用について

ゴーン氏も苦しんだ日本の「刑事司法」の実態/『裁判所前の男』13日に上映

2020年01月11日 | 犯罪
松原です。
 ビデオプレスの『裁判所前の男』(2015年作品・65分)が、1月13日の「自主制作映画
見本市」で上映されます。ゴーン氏が苦しめられた日本の刑事司法の実態が『裁判所前の
男』から見えてきます。東京・文京区民センターで午後6時からです。↓(詳細プログラ
ム)
http://www.labornetjp.org/news/2020/0113kokuti

 この作品は、2015年秋の「東京平和映画祭」で上映され大好評でしたが、その後、上映
する機会が少なく、広がっていませんでした。私はこの作品への思い入れが強いです。と
いうのは、労働争議をはじめさまざまな社会問題が公的に争われるのは裁判所ですが、そ
こでは「不当判決」が連発され、人権救済どころかあたりまえの正義が通らない現実があ
るからです。司法は行政をチェックするどころか、国家・行政・企業のしもべになってい
ます。民主主義の基本である「三権分立」が損なわれていることが、日本劣化の元凶のひ
とつであることは間違いありません。

 『裁判所前の男』の主人公、大高正二さん(写真)は、ごくふつうの庶民ですが、あまりの裁判
所のひどさに一人立ち上がり、毎日裁判所前に座り込み、声を上げ続けた人です。かれの
事件から、日本の刑事司法の実際の姿がみえてきます。また作品では、恐怖の429号警備
法廷の実態や『日独裁判官物語』の映像も使ったドイツとの比較も出ており、司法全体の
問題に迫っています。

 すでに2013年の国連拷問禁止委員会で「日本の刑事司法は中世」とまで言われ「勧告」
が出されています。自白を強要する代用監獄制度、長時間取り調べ、長期勾留、弁護士の
立ち会いなしの取り調べ、そして有罪率は世界一の99.9%、「推定有罪」の人権後進国日
本。ゴーン氏の事件はその現実を世界に知らせることになりました。今こそ、この問題に
火をつけるチャンスでもあります。

 この機会に『裁判所前の男』をご覧いただき、一緒に考えていければと思います。

●作品紹介 2015年・65分・ビデオプレス

 この作品は、2007年から2013年までの7年間を記録したものです。「裁判官は証拠資料
をちゃんと読め」「裁判官の数を増やせ」「撮影・録音の自由を」など、ごくまっとうの
訴えを裁判所前で連日行ってきた大髙さんは、裁判所の目の上のタンコブでした。
 大髙さんは、2010年に裁判所内にカメラ付きケータイを持ち込んだことを理由
に強制退去させられ、そのときに守衛を殴ったという理由で「公務執行妨害、傷
害」罪で逮捕されました。本人は事実無根と否定しましたが、3年近く勾留され
ました。
 国家権力が「もの言う人間」をひねりつぶそうとしたのです。果たしてその事
件の真相は? 公判が行われた「恐怖の429号警備法廷」の実態は? 秘蔵映像を
通して、知られることのなかった裁判所の闇が浮かび上がります。また元裁判官・生田暉
雄弁護士も登場し、「裁判所の実態」を告発します。
→映画サイト(DVD購入可) http://saibanshomae.jimdo.com

●観た人の感想〜「裁判所」という病棟の膿を切り裂く

 題名から想像される緊張した空気は映画の進行と共に、軽快、痛快、壮快といった気分
にさせ、歪んだ民主主義が巣食う“裁判所”という名の病棟の膿
を切り裂く。日本の裁判所も拘置所も、いまだに人権を圧死させる仕掛けになっている。
主演の大髙さんの歯に衣着せぬキャラは、一寸『男はつらいよ』的哀愁
を醸しつつ、権力者のでたらめを打倒する凄さは感動であり、翻って私たちの人間として
の魂を目覚めさせる。力強い作品であり、力強い大高さんに続かねば、
と思う。(K・T)