Yamane GS20

Galaxy S20 Ultraが日本でも発売になるようです。背面に1億800万画素の高解像度と10倍望遠のペリスコープを含む4つのカメラを搭載しており、海外では最強カメラフォンとして話題になっています。

海外サイトのレビュー記事ではそのカメラについていろいろな評価が行われていますが、筆者が気になったのは「デジタル100倍望遠、使えるの?」。他社のペリスコープカメラ搭載スマートフォンでは50倍のデジタル望遠を手持ちで撮影するのは困難だったからです。

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Galaxy S20 Ultraは高度な手振れ補正を搭載しています。しかしデジタルでの最大100倍望遠を手持ちで撮影できるかどうかはわかりません。そこで実際に試してみました。撮影場所は筆者の居住地、香港です。

Yamane GS20Yamane GS20

Galaxy S20 UltraのカメラUIは標準で3つの倍率変更ボタンが並びます。それぞれ「0.5倍」「1倍」「5倍」です。いずれかのボタンを長くタップするとさらに多くの倍率メニューが現れます。こちらは「0.5倍」「1倍」「2倍」「4倍」「10倍」「30倍」「100倍」。可変式に倍率を変えることもできますが、異なる倍率で撮りなおすときなど簡単に倍率を揃えることができるわけです。

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さて結論から言いますと、Galaxy S20 Ultraは高倍率でも手持ちでそれなりに撮影することができました。現実的に写真として残す場合は30倍くらいが上限でしょう。この30倍でも手振れがしっかり効いてくれます。なお20倍以上では全体のプレビューが右上に表示されます。

Yamane GS20Yamane GS20

100倍ともなると被写体にカメラの向きを合わせるのがかなり困難ですが、プレビューを見ながら方向を合わせればうまく撮影できます。また片手でGalaxy S20 Ultraを持って100倍のカメラを向けると、被写体を真ん中に合わせるのは大変なものの、上下左右の激しいブレは少なくなんとか撮影できました。

両手持ちするか三脚を使った方が被写体にカメラを合わせやすいでしょうが、ポケットからGalaxy S20 Ultraを片手で取り出して100倍で撮影する、なんてことも無理ではないのです。

10倍で撮るときは、まず30倍である程度位置を合わせ、そこから100倍に上げるとうまくいくように思います。下の写真がそのようにして撮影したものです(左:30倍。右:100倍)。

Yamane GS20Yamane GS20

それでは、以下、0.5倍から100倍までの撮影サンプルです。画像は1500x1125ピクセルに解像度を下げています。

30倍と100倍では画角の差が激しく、100倍ではかなり画質が落ちてしまうため50倍か60倍あたりにもワンタッチで倍率を切り替えできれば便利ですが、そのレベルであれば48倍も52倍もあまり変わらない、という判断でショートカットの倍率ボタンがないのかもしれません。

Yamane GS20© Engadget Japan Yamane GS20

100倍はかなり画質が荒れますから利用する機会はあまりないかもしれません。しかし被写体によっては、スマートフォンの画面で見るくらいであれば十分見られる絵も撮影できます。30倍程度では見えにくかった部分を記録しておけるため、観光時などには役に立ちそう。手持ちでも100倍が意外と撮れるので、実機が出てきたら試してみてはいかがでしょうか。