先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

Bluetooth機器を複数のスマホ・PC等で共有する。

2020年06月25日 21時01分43秒 | 日記

 

TIME&SPACEというKDDIのIT系Webサイトに『Bluetoothは複数接続できる? 『マルチペアリング』『マルチポイント』など違いを解説』という解説記事が出ていた。一つのBluetooth機器をマルチペアリングとして複数の情報機器の親機に登録しておけば、複数の親機からの音声入出力を一つのBluetooth 機器でマルチポイントとしてサポートできる。そして最近では、一つのスマホなどの情報機器が、2つのBluetoothをデュアル Bluetoothとして、サポートし始めていて、同じ音源を、例えば立派なスピーカーとヘッドホンで聞くということもできる。

Wi-Fiとbluetoothの通信規格には大きな違いがあって、通信速度は圧倒的にWi-FiはGbpsでるのに、bluetoothの通信速度は24Mbpsで、WiFiは、ネットワークに不可欠だが、Blutoothは、あくまでIO機器の近距離説遺族を得意とする。

で、本題に戻って、イヤホンやマウス、スピーカーといった外部機器と、スマホやPC、タブレットを無線で接続するBluetooth。煩わしいコード類から解放してくれる便利な通信技術だが、なぜイヤホンは1機種づつしか同時に接続することができないのに、たとえばイヤホンとマウスだったら同時に接続することができるのか、疑問に思ったことはないだろうか。

Bluetooth機器は1台のスマホに同時に複数接続できるのか、できないのか?

その鍵を握るのは、「マルチペアリング」や「マルチポイント」、「デュアル Bluetooth」といった機能だ。進化を遂げ、便利だけど少々ややこしい、これらの機能について解説する。

「マルチペアリング」とは?

まずは「マルチペアリング」について説明しよう。そもそも「ペアリング」とは、スマホなどの親機とBluetooth機器で登録作業を行い、お互いを認識させること。これは機器同士の通信の安全を確保するのが目的で、原則としてBluetooth機器はペアリングをオンにしないと利用できない。

そしてマルチペアリングは、1台のBluetooth機器に対し、複数の親機を登録する機能のこと。たとえば、1つのBluetoothイヤホンにスマホ、タブレット、音楽プレーヤーといった複数の親機を登録し、設定を記憶させることが可能だ。

マルチペアリングのイメージ

従来のBluetooth機器は親機を1台しか記憶できず、親機を切り替えるときにはペアリングをやり直さなければならなかった。しかし、マルチペアリングならその手間はかからず、スムーズに親機を切り替えられる。スマホやタブレットを複数持ちしている人はもちろんのこと、家族で1台のBluetoothスピーカーを共用したい場合などにも役立つだろう。

ただし、そのBluetooth機器に複数の親機を同時接続することはできない。使用時の出入力における親機と子機の関係は、あくまでも1対1だ。なお、マルチペアリングできる台数は製品ごとに決まっている。上限を超えた場合は、登録した日時が古い親機から順番にペアリングが削除されるので気をつけたい。

「マルチポイント」とは?

続いては、マルチペアリングをより強化してくれる「マルチポイント」について紹介する。こちらはマルチペアリングした複数の親機を、1台のBluetooth機器に同時接続できる機能だ。

マルチポイントのイメージ

たとえば、ひとつのBluetoothイヤホンに2台のスマホを同時接続しておけば、どちらのスマホに着信があってもBluetoothイヤホンで対応できる。電話番号の異なるスマホを、仕事用と個人用で使い分けている人などに重宝するだろう。ほかにも「PCで動画視聴に没頭していて、スマホの着信に気づかなかった……」というケースを防いだり、音楽プレーヤーからお気に入りの曲を流しつつスマホで通話したりもできる。

また、マルチポイントで同時接続できる台数も製品ごとに決まっている。マルチペアリングの上限よりも少なく設定されていることが多いので、製品の購入時にはあらかじめ確認しよう。ちなみに、同時接続する機器が多いほど、Bluetooth接続も不安定になりやすいためご注意を。

Bluetooth機器は種類ごとに「プロファイル」が割り当てられている

Bluetooth機器は一般的に「ヘッドホンとスピーカー」「スマートウォッチとカーナビ」など、種類の似ている機器を同時に使うことができない。

実は、Bluetooth機器には種類ごとに「プロファイル」が割り当てられており、同じプロファイルの機器を同時に使用することはできない。ヘッドホンとスピーカー、スマートウォッチとカーナビは、いずれも同じプロファイルの機器なのだ。音声やデータの出入力、通信など、近い機能のものはプロファイルも同じ場合が多い。

逆にイヤホンとキーボードなど、異なるプロファイルの組み合わせなら同時に使えるようになっている。主なプロファイルは以下の通り。

Bluetoothのプロファイル

製品のプロファイルは多くの場合、メーカーの公式サイトや取り扱い説明書などに記載されている。Bluetooth機器の同時接続を考えるなら、プロファイルの“被り”が発生しないように注意しよう。

「デュアルBluetooth」対応機器なら、同じプロファイルの同時接続が可能

ただし、同じプロファイルのBluetooth機器でも同時に使用できる場合がある。それが「デュアルBluetooth」だ。こちらは、スマホなどの親機に2つのBluetoothチップを内蔵することで、同じプロファイルの機器での同時接続を可能にしたもの。

デュアルBluetoothはさまざまなシチュエーションで活用できる。たとえば、ヘッドホンで通話しながらスピーカーでBGMを流したり、2種類のイヤホンを同時に使用して音質を聴き比べたり……。また、スマートウォッチやスマートバンドの愛用者はもちろんのこと、複数のBluetooth機器を持ち歩いている人にとっても、いちいち使用中のデバイスの接続を切らなくても別のデバイスを使えるのは快適だろう。

デュアルBluetoothの対応機器は少ないが、たとえばSamsungのGalaxy S8には「デュアルオーディオ」機能が実装されている。Bluetoothでペアリングした2台のオーディオ機器に対し、同時に音楽を出力できる。つまり、イヤホンとスピーカー、イヤホンとヘッドホンなどの組み合わせで、同時に音楽を流すことが可能なのだ。

Galaxy S8の「デュアルオーディオ」機能

このように、従来のBluetooth機器につきものだった煩わしさを解消しながら、これまでにない使い方も可能にしてくれるBluetoothの複数接続機能。Bluetooth接続する製品を選ぶ際には、本記事を参考に複数接続機能の有無を確認し、上手に使いこなしていこう。


NTT、5G網で国内連合 NECに600億円出資へ

2020年06月25日 08時16分41秒 | 日記
 
日経によると『NTT、5G網で国内連合 NECに600億円出資へ』というが、いささかしみったれている。というのも、NTT の業績、NECの4倍ちかくあるし、30年位以上前までは国有企業であったから、資産も大きく、依然、通信業界における他社を圧倒するガリバー企業だから、一桁多く出資してもよかったのでは?
 

 

NTTはNECに約5%出資する

NTTNECに約5%出資し、次世代通信規格「5G」など先端通信網を共同開発することが24日分かった。出資額は約600億円とみられる。米中対立の激化など、世界で保護主義が強まるなか、社会インフラとなる5Gやその次のネットワークを国産技術で維持する必要があると判断した。技術開発を急ぎ、劣勢だった海外でも巻き返しを図る。

NTTはNECの第3位株主となる。両社は5Gネットワークで、通信回線を制御する基幹装置などの開発に取り組む。

5Gはスマート工場や自動運転、遠隔医療など次世代技術の基盤となることが期待される。世界中の通信会社が基地局整備を進めるなか、基地局などを提供するスウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキア、中国・華為技術(ファーウェイ)の3強が受注合戦を繰り広げている。世界の基地局市場ではこの3社が約8割のシェアを握る。

なかでも世界で存在感を高めているのがファーウェイだ。中国国内のみならず、欧州では5Gの前の世代にあたる「4G」時代から通信網整備に力を入れ、通信会社との強固な関係を構築。5G分野でもファーウェイが2月時点で世界の通信会社と結んでいる商用化に関する契約91件のうち、50件近くが欧州だった。ファーウェイの製品の価格は、エリクソンやノキアより2~3割安いとされており、品質も高いことから採用が進んでいる。

3月に5Gの商用サービスが始まった日本ではNTTドコモ楽天がNEC製の機器を採用している。5Gではファーウェイ製の機器を採用している通信会社はないが、圧倒的な資金力で先端技術開発にも力を入れるファーウェイへの対抗軸をつくらなければ、次世代通信網整備で海外勢頼みになる可能性もあった。

NTTとNECは5Gの次の世代にあたる「6G」の技術