先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

「モデル3の暗黒時代」にアップルに対してテスラの売却を打診

2020年12月24日 14時17分34秒 | 日記

CNNにおよると、テスラ創業者のイーロン・マスク氏、モデル3の商用化フェーズで苦労した暗黒の時代にアップルにテスラ売却を打診したという。入試作機が完成して商用化フェーズには大きな問題なく製品化できる分野も少なくはないが、車の様に、高価で複雑なシステムでは試作・研究フェーズ、商用化フェーズ、販売フェーズそれぞれで膨大な費用と人材がいるのであろう。

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)/Joshua Lott/Getty Images

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)/Joshua Lott/Getty Images

米テキサス州オースティン(CNN Business) 米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22日、ツイッターへの投稿で、「モデル3の暗黒時代」にアップルに対してテスラの売却を打診したものの、アップルのティム・クックCEOが「会合への出席を拒否した」と明らかにした。

アップルからコメントは得られなかった。

マスク氏の投稿は、ロイター通信の報道を受けたもの。ロイター通信によれば、アップルは新しいバッテリー技術を活用した大量生産型の自動車の製造を計画している。マスク氏によれば、クック氏に対して、現在の10分の1の価格でアップルがテスラを買収する可能性について話し合いたいと連絡をとったが、クック氏が会合への出席を拒否したという。

マスク氏はツイッターで、ロイター通信の報道について、「もし真実なら、奇妙だ」と指摘。続く投稿で、モデル3の暗黒時代の初期に売却を打診するためにクック氏と連絡を取ったと述べた。モデル3は2017年に市場に投入されたが、何カ月にもわたって製造の難しさやその他の問題点に直面していた。

モデル3は今では米国市場で最もよく売れている高級車で、テスラの時価総額を自動車メーカーとして世界一に押し上げる要因ともなった。


アップル、自動運転車を製造へ 2024年目標

2020年12月24日 13時53分37秒 | 日記

ロイターによると、『米アップル、自動運転車を製造へ 2024年目標』という。グーグル(アルファベットが持ち株会社)もグー車@@おmp店から自動運転に焦点を合わせたEV車開発を行っている。アップルの場合は、ハードウエアメーカーらしく電池開発に重点を置いているという。

また、英国の掃除機メーカーのダイソンも、得意のモーター開発でEV 車開発中とされている。自動車メーカ以外のEV車が世に受け入れられれば良いと思う。

というのも、20~30年位前、地球温暖化が叫ばれた最初のころ、排気ガスを出すガソリン車を排除してEV車の開発が叫ばれた時があって、異業種からの参加があって、プロとタイプがいくつも完成しているがどれも商用化には至っていない。消化するには、信頼性・長寿命・安全性の確保が不可欠であるし、又訴求するための宣伝費もばかにならず、商用化のための開発費が確保出来なかったからであろうか? それともう一つ、電池の問題が依然としてある。日産のリーフが商用EV 車として成功しているが、サイズがコンパクトカー並なのに、価格がクラウン並で400万円はしている。その理由は、Li 電池の価格と性能の課題がある。アルミニウムイオン電池が誕生すれば、EV 車、一気に弾みがつくだろうがそれもだいぶ先の様で、Liイオン電池の水溶液部分をなくし全個体化するという事が行われているようで、これは、数年で完成するかも。

そうなると異業種から参入した企業のEV車も成功するかも。

[21日 ロイター] - 米アップルが自動運転車の開発を推し進め、2024年の乗用車製造開始を目指していることが複数の関係筋の話で明らかになった。自社開発の最先端の電池が搭載される見通しという。

米アップルが自動運転車の開発を推し進め、2024年の乗用車製造開始を目指していることが複数の関係筋の話で明らかになった。ニューヨークで昨年10月撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)

アップルは、ゼロからの自動運転車開発に向け14年に「プロジェクト・タイタン」を発足。ただ進展具合は一様ではなく、19年には同プロジェクトで190人をレイオフした。

関係筋2人によると、その後は十分な進展が得られ、現在は一般向けの乗用車の開発を目指している。米アルファベット傘下のウェイモがタクシー業界向けの自動運転車の開発を目指しているのとは対照的だ。

3人目の関係筋によると、アップルは電池価格の大幅な低下と車の航続距離の向上につながる新たな電池の開発を戦略の中核に置いている。

アップル製自動車の組み立てが実際にどのように行われるのかは分かっていないが、関係筋はメーカーと提携する公算が大きいとしている。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で製造開始は25年以降に遅延する可能性もあるとした。

この件に関してアップルはコメントを控えている。

自動車の製造は、アップルであっても大きな供給網を巡る課題に直面する。以前にプロジェクト・タイタンに参加していた関係者は「この地球上で実行できる企業があるとすれば、アップルしかない。ただそれでも、携帯電話端末とはわけが異なる」と述べた。

アップル株に投資しているガレーン・キャピタル・パートナーズのマネジング・パートナー、トリップ・ミラー氏も、アップルが最初から自動車を大量生産するのは厳しいだろうと指摘。「アップルが高度なオペレーティングシステムやバッテリー技術を開発した場合、ライセンス契約に基づいて既存のメーカーと提携するのが最も有益とみられる」と述べた。

「テスラと従来の自動車メーカー(の提携)に見られるように、非常に複雑な製造網を世界中に持つことは一夜にしてできることではない」と付け加えた。また、アップル株主のキャピタル・インベストメント・カウンセルのチーフエコノミスト、ハル・エディンズ氏は、アップルが大方の自動車メーカーよりも高い利益率を上げていることに言及。「私は自動車事業にあまり魅力を感じないが、アップルは別の視点を持っているのだろう」と語った。