ネットワーク防犯カメラは、大規模システム、駅舎とか大商業施設とかに使われているが、設置にネット技術がいるため、一般化していない。今一番普及しているのはフルハイビジョンをアナログ技術で実現したAHD(Analog High Definition) 方式である。配線は同軸ケーブルを使っており、システム構築には、何の技術も必要とせず、配線すればすぐ防犯カメラは動く。これが一般化した理由であるが、システム価格は高止まりしたまま。AHD防犯カメラの1台当たりのシステム価格は、全国平均で15万円位。4台カメラであれば、5,60万円はかかる。そしてインターネット接続して、遠隔監視しようとすれば、更に1,20万円はかかる。
ここにきて、インターネットの仕様コストが大幅に下がり、又携帯の使用料金も大幅に下がっている。そこで、cloudで防犯カメラサービスをと言うのが流行り始めている、閲覧は、スマホでどこからでも出来るという訳。このクラウドサービスのカメラは1台4,5万円、クラウドサービスが月当たり1台2,3千円だから、いままでの訪販カメラの価格に比べるとお幅に下がっている。そしてカメラもWiFi IPカメラなので、信号線がなくても、戸建てでも一階にルータをおいておいて、カメラを1階と2階に数台づつ置けるという事もできる。
ブロードバンドでインターネットを使っているから、今更、クラウドサービスはと思う人には、録画装置で対応できる。むろん、スマホやPC で遠隔操縦は出来る。価格もクラウドサービスよりも低くなっている。
WiFiの性能も、WiFi6の様に高機能になっているし使いやすくなっている。こういった通信環境の変化でWiFi IP Camera が普及しないわけはないと思う。
ただし、この方式、クラウド・サービスにしようが、録画装置方式にしようが、遠隔監視をする場合は、インターネットは導入済でなければならない。
カメラの形は、室内用が左、屋外防水カメラが右。
この防犯カメラのクラウドサービス、中国ではすでに相当普及しているようで、最近、日本進出した中国の企業も多い。
其の特徴は
1、カメラが価格2,3千円から買える。
2.クラウドサービスは無料。ただ、録画する場合は、多少の課金がある。
3.中国のクラウドまでアクセスに行くから、価格の安いものは、通信速度が遅いため反応が遅く、水平回転や垂直回転が指示してから実行するまでずいぶん時間がかかることが多い
4.価格が安いものは、インストールが面倒なものが多い。
5.それでも、価格を5千円位以上のにすると、設置も楽で、動きもスムーズなものが多い。
6.中国製の防犯カメラのクラウドサービスは、価格も驚くほど低く、機能も素晴らしい。しかし、クラウドは中国本土にあるから、気になる人は避けた方がよい。気にならなければ、低価格で家の安心・安全を担保できるから、良いかも。
現在のところ、個人の戸建てでの導入が始まったばかしであるが、上の写真の様に、WiFi IP屋外防水カメラも易く手に入るから、AHD方式の防犯カメラは駆逐されるであろう。