日経が、『値上がりするそば ロシアと中国が揺さぶる伝統の食』と報じているが、そばまでも、中国依存であったとは!
そば粉の原料となる中国産のソバが高騰している。中国産は日本で流通するそば粉原料の大半を占め、安さを売りにするそば店も値上げを検討せざるを得なくなっている。ソバは世界生産の7割超をロシアと中国が占め、日本のそば産業は両国の動向に振り回される歴史が続いている。然も日本ではそばはほとんどとれていないとは知らなかった。
日本の卸や製粉会社は中国に過度に依存する体質から脱却しようと努力を続けている。そば製粉最大手の日穀製粉(長野市)は「以前は中国産が7割だったが、今は5割まで落としている」と話す。ロシア産のほか、中国産より割高だが品質が良いとされる米国産などへの変更を進めた。
ただ、簡単ではない。貿易統計によれば近年はブラジルからの輸入も増えているが、「あまり品質はよくない」(製粉会社)。ロシア産も輸入が増加傾向だったが、コロナ禍による輸出停止という事態が生じ、ブレーキがかかっている。