ロイターによると、『スエズ運河の大型船座礁、遮断解消に数週間も 数年ぶりの大渋滞』という。合計160万トンの原油や石油運搬のタンカーも動きが取れないでいるというが、世界の化石燃料消費は、1日1億バレルという。
バレルを重さで換算すると、石油と重油では違うが、割り切って、1バレルの容積が159リットル、1リットルが0.9Kgとすれば、世界中の一日の化石燃料消費量は、0.9億Kg=9万トン。やはり160万トンの化石燃料の停滞は大きく、ガソリンの値段が上昇しているにのはやむを得ない?
エジプトのスエズ運河で23日に座礁した大型コンテナ船を移動させる作業は、干潮で水位が低下しているため依然として難航している。提供写真(2021年 ロイター/SUEZ CANAL AUTHORITY/Handout via REUTERS)
スエズ運河庁によると、タグボート8隻での離礁作業が進めらている。しかし復旧のめどは立っておらず、作業に当たるオランダ企業ボスカリスは「状況次第では数週間かかる可能性も排除できない」と明らかにした。
座礁した「エバーギブン」(全長400メートル、総トン数22万4000トン)はこの24時間でわずかに位置を変えたにすぎず、なお運河をふさいでおり、南北両方向とも通航できない状態となっている。
運河庁は25日、運河内の全ての船舶の航行を停止した。船舶追跡ソフトウエアによると、石油、天然ガス、穀物などを積んだ206隻の大型タンカーやコンテナ船、ばら積み船などが南北の入口周辺で足止めされており、過去数年で最悪の渋滞が発生している。
また、コンサルティング会社ウッド・マッケンジーによると、計87万トンの原油や67万トンの石油製品を積載したタンカー16隻に影響が及んでいる。