国際的な団体が水素を燃料とする小型核融合発電を研究開発していると、日経ビジネスや、サイエンス思考、あるいは日本の量子科学技術研究開発機構が解説をしている。EU、アメリカ、ロシア、中国、韓国、インド、日本からなる「ITER国際核融合エネルギー機構」が、フランス南部サン・ポール・レ・デュランスで建設を進めている、国際熱核融合実験炉「ITER」計画である。
フランスでは現在、2025年の稼働を目指し核融合実験炉「ITER」の建設が進められています。
核融合実験炉 ITERの総建設費は約2.5兆円。日本も、建設費の約9%にあたる約2300億円を負担しているとの事。そして、茨城県那珂市にある量子科学技術研究開発機構では、実験装置「JT-60SA」の建設が完了し、2021年4月から本格的な実証試験がスタートしようとしているという。
核融合の見本は太陽で行われているもので、原子核と電子に分離した水素プラズマで、4個の水素原子から1個のHeが融合生成される際に出るエネルギーで発電しようというものだから、原子力発電と違って、放射性のカスが出ない。問題は千万度とか2千万度とかの電離プラズマをどうやって保持するかで、方法が長い間、開発できず核融合はあきらめかけていたが、めどが立ったのだろうか? 素人には知る由もない。
プラズマ状態となった水素の原子核が、4個結合(核融合反応)することで「ヘリウム」の原子核と同じ構造(陽子2つ、中性子2つ)になり、同時に非常に大きな熱を出すことが知られています。この熱を利用して高温高圧水にゆり発電するというもの。