先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

小型の核融合発電、2025年にも稼働?

2021年03月13日 15時51分47秒 | 日記

国際的な団体が水素を燃料とする小型核融合発電を研究開発していると、日経ビジネスや、サイエンス思考、あるいは日本の量子科学技術研究開発機構が解説をしている。EU、アメリカ、ロシア、中国、韓国、インド、日本からなる「ITER国際核融合エネルギー機構」が、フランス南部サン・ポール・レ・デュランスで建設を進めている、国際熱核融合実験炉「ITER」計画である。

フランスでは現在、2025年の稼働を目指し核融合実験炉「ITER」の建設が進められています。

 

 

核融合実験炉 ITERの総建設費は約2.5兆円。日本も、建設費の約9%にあたる約2300億円を負担しているとの事。そして、茨城県那珂市にある量子科学技術研究開発機構では、実験装置「JT-60SA」の建設が完了し、2021年4月から本格的な実証試験がスタートしようとしているという。

 

文部科学省のサイトに出ていた50MKwの核融合発電機 https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/iter/021/005.htm

核融合の見本は太陽で行われているもので、原子核と電子に分離した水素プラズマで、4個の水素原子から1個のHeが融合生成される際に出るエネルギーで発電しようというものだから、原子力発電と違って、放射性のカスが出ない。問題は千万度とか2千万度とかの電離プラズマをどうやって保持するかで、方法が長い間、開発できず核融合はあきらめかけていたが、めどが立ったのだろうか? 素人には知る由もない。

プラズマ状態となった水素の原子核が、4個結合(核融合反応)することで「ヘリウム」の原子核と同じ構造(陽子2つ、中性子2つ)になり、同時に非常に大きな熱を出すことが知られています。この熱を利用して高温高圧水にゆり発電するというもの。

 

3Dプリンターで自動小銃!

2021年03月13日 15時19分32秒 | 日記

ニューズウィークが、『3Dプリンター製の自動小銃が米社会に及ぼす脅威』という記事を載せていたが、自動小銃までも、3Dプリンターで作れるようになったとは驚き。3Dプリンターで本物の銃を作れるようになったのは2013年頃のことだそうだが、最初はすごく原始的で、1発撃ったら壊れてしまうような代物だったが、ここ数年で長足の進歩を遂げたという。9ミリ口径弾を連射できる半自動小銃を3Dプリントできるデータ集がネットで発表されたからだ。最難関の銃身も、市販の鉄パイプを買ってきて加工すればOK。ちなみに製品名は英語の「銃規制なんてクソくらえ」の頭文字を取ってFGC9だ。

 

安くて簡単ですぐに完成

この手の技術に弱い人向けに、親切なマニュアルも用意されている。適したプリンターの型や弾丸の作り方、鉄パイプを銃身に加工する方法も指南してくれる。銃身が鉄製だと金属探知機に引っ掛かるが、それも想定の範囲内。少なくともアメリカでは、金属探知機で検出できる限り、自家製3Dプリント銃の所持も合法とされているからだ。

手元に250ドル前後の3Dプリンターと基本的な工具があれば、あとは銃身加工の道具に約100ドル、他の材料に約100ドルかければいい。ちなみにスミス&ウェッソン製の半自動ライフルM&P15スポーツ(AR15型の中位機種として人気)は店頭価格が約750ドルから。工作好きの人なら、FGC9は1週間もあれば完成できる。経験ゼロの人でも、まじめに勉強すれば2週間程度でできるだろう。

作り方を載せたのは、アレックス・ホラデーという男で、銃支持派団体ディターレンス・ディスペンスト(分散された抑止力)のコンテンツ担当者。この団体は3Dプリンターによる銃の製造を仕掛けるネット上のグループチャットで、FGC9を考案した欧州出身者の通称Jスターク(別名ジェイコブ)や通称「トロールのアイバン」というアメリカ人も参加している。

 

現在23歳のアイバンは、コンピューターサイエンスの学位を取得して2020年に大学を卒業。イリノイ州南部で両親と暮らしている。実家は一見どこにでもある郊外住宅だが、裏には広い野原と森があって、そこに彼の「射撃練習場」があり、その一角に自家製銃の設計とプリント専用の小屋がある。

アメリカ中西部だから、実家では銃が身近な存在だった。アイバンは高校の授業で3Dプリントの技術と出合った。初めて3Dプリンターを買ったときは銃を作ろうなどと考えておらず、古い自動車の内装をきれいにするのが目的だったという。