「そのうち」と言う時間は無い。
「そのうち、ナントカなるだろう。」と半ば諦観に似た気持ちは楽にさせてくれるが、進歩は無い。
たしかに、難しい問題も時間が解決してくれるので、あせってもシャー無い。
しかし、「そのうちに」「そのうちに」と問題を先送りしているうちに、何も出来なくて、いたずらに時間ばかり経ち最後はパニックになる。
思い立ったら吉日と、すぐ行動に移せる人は幸せだ。
おいしい牛乳が飲めるからと、その日のうちに北海道まで飛ぶ人、桜の時季に花を追いかけて北へ旅する人。
何かを始めて、2年ほどですっかりマスターできる人。
人それぞれの思いもあって、誰でも何でもすぐにできるものではない。
やるべき事、やりたい事山ほどあって、どれから手をつけてよいやら迷ったあげく何も出来なくって、放り出す凡人が、かく言う吉天である。
自分の価値観により、優先順位を決めて一つ一つ片付けるのが正当なやり方なのだろう。
しかし、今を逃しては、一年先またはずっと食べられない旬のものは何をおいても食べるべきと思う。と同様に、チャンスは「そのうちに」と言っていると、2度とめぐって来ない。
優先順位の3番以下は「そのうちに」消去されるのが常である。
先送りも、何時、何日と時限を切って予定や計画に入れれば、「そのうち」でなくなる。
「そのうちに」は時間の事ではない。
「そのうちに飯でも食おう」と誘われてご馳走になった例(ためし)は無い。