『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

困ったなぁ・・・ぺこちゃん編

2007年03月16日 21時19分22秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんの入院とかぁちゃんの下血から一ヶ月記念日
いつの間にか3月も半ば・・・
今年に入ってから私はいったい何をしてきたのだろう

ぺこちゃんの精神年齢は幼稚園児から小学校低学年くらい。
一応会話が成り立つので、最初は「な~んだしっかりしてるじゃん」って思ってたけど、
それは幼い頃から家族と離れての生活の中で、長い間かかって身に付けてきた
ぺこちゃんなりの「生きていく知恵」の部分が大きいのだと、今改めて思う。

入院生活も一ヶ月を過ぎると、同室にいた方々は変わって行く。
一番元気な大阪のおばちゃんとぺこちゃん以外は、
もう2回転くらいしたかしら・・・。
おばちゃん、抗がん剤で体が厳しい状態にありながら、元気に振舞ってくれて、
新しいお仲間とも和気藹々、笑い声の耐えない病室で、ぺこちゃんもにこにこ。
私など、ついつい、おばちゃんと漫才してたりして・・・

ところが、ここへ来て、ひどく真面目な御婦人が同室のお友達となった。
78歳のお上品なおばぁちゃま。プライドが高くていらっしゃるのか
言葉ではハッキリと丁重に手助けを拒否されるのだけど
体の方はかなり弱っておられるようで、危なっかしくって仕方ない。
トイレがあんまり長いと、覗きに行って無事を確認してしまうくらい。

で、問題なのは、日中、我々の大爆笑の中では熟睡されているのに、
夜中に電気をつけてごそごそされるらしく、皆が眠れないらしい
それとなく注意しても、聞き入れてもらえないとかで
そりゃ・・・元気なおばちゃんも我慢の限界を超えても仕方ない。
んで、ついついおばちゃんが愚痴られるのを、ぺこちゃんはしっかり聞いている。

・・・ぺこちゃんは人の好き嫌いがかなり激しいのだ

自分が頼れる人が苦手な人=私だってだいっきら~い
自分と比べていろんな事が出来ない人=私のほうがえらいも~ん

過去、私はこれで大失敗をしてしまった。
家族内で何気なく繰り広げられる会話に聞き耳たてていたぺこちゃん、
たとえ冗談でも、私が怒ったり、たしなめたりする相手=馬鹿にしてもいい相手。
そう受け止めると、言動が一変してしまう。
子供の素直さと同居する無邪気ゆえの残酷さ・・・
気づいた時には、かぁちゃんとぺこちゃんの関係は最悪になってしまってたし。
子供達に対しても「え・・・?」と言う様な対応をする事も・・・。

それが分かってからは、何かにつけてフォローして来たつもりだけど、
一緒にいない時間が長い今の生活、日常と違う生活の中ではどうしようもない。

長期入院が決まってからは、私自身の体力に限界を感じて、
日に3回の病院通いを2回に減らしてしまったのがいけないのかなぁ。
少しでもストレスが発散できるように、1時間ずつはぺこちゃんとのお喋りの時間を作ってるのだけど、やっぱり足りないのかなぁ。

ついにぺこちゃん、新入りのおばぁちゃまを馬鹿にするようになって来ちゃった
「おばぁちゃんは、とってもしんどいから、仕方ないよ。」と言っても、
「あ、そうか。」と言いながら、ちろりと隣のベッドを見てぷいっ
昨日なんて、みかんをいただいたらしいのだけど、
「おばぁちゃん、みかんくれとんねん。くれんでもいいのに。」・・・だって。
おばぁちゃん・・・耳が遠くて良かったよぉ

しかし、私の前でもこうだって事は・・・いない時には・・・

今のところ、目立った薬の副作用もまだ出ていない。
それだけでも感謝!感謝!なのだから、文句を言ってはいけないんだけど・・・。
たいくつな毎日も、痛い注射も、面倒くさいレントゲンも、
ぎりぎりの所まで我慢してるんだから、エライ、エライ。
誰かに八つ当たりしたくなっても仕方ないよね。分かってるんだけど・・・。

あぁ、困ったなぁ・・・憂鬱になっちゃうなぁ

ぺこちゃん、愚痴って憂さを晴らしてるんだから、気にしな~いっ
別に「ふんっ」ってするだけで、他に御迷惑をかけてる訳じゃないんだから~
と思えば良いだけの話なんだけど・・何故こうも気持ちが晴れないのか、
我ながら、自分の弱さや了見の狭さに辟易してしまう。

ううう・・・弱虫毛虫でごめんなさ~い
コメント (4)
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