『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ゆるせ!ぺこちゃん!!

2007年03月19日 10時37分48秒 | ぺこちゃんにまつわる話
あ~・・・何と言いましょうか。
前言撤回(←私、そそっかしいので、この言葉とは長年仲良しです・・・

昨日、お風呂の時間に合わせてぺこちゃんの病室に入ると、
例のおばぁちゃまのベッドは八分方カーテンが閉められ、
看護士さんと何やら大きな声でお話中。
元気なおばちゃんは、難しい顔で横になりながらそちらをちらちら。
私の顔を見るなり、黙ったままで、首を振り振り苦笑い。

ぺこちゃんは閉められたカーテンにくるりと背を向けて
時折、ちらちらそちらを見ては、首をがくりと落として、ぷいっ
「お風呂いこっか?」とあえて元気に誘ったけど、気分は晴れない様子。
(ぺこちゃん、お風呂はいつも自分で入るのだけど、
病院のお風呂は深くて、湯船の栓が出来ないのと、後始末までは出来ないので
一日置きのお風呂の時間には、私は脱衣所で監視役?であります。)

30分後、さっぱりすっきりとお風呂から出てくると、
・・・おばぁちゃま、まだ看護士さんと喋ってる~~~
病室の空気、わりぃよぉ

だって、理路整然と饒舌に上品に語るおばぁちゃま。
聞きたくなくても聞こえてくる、その内容は・・・
「あんさん、それっていちゃもんつけてるだけやん」
(いちゃもんをつけるって意味の的確な標準語がわかりましぇん)

看護士さんが途中、ナースコールで少し側を離れて帰ってくると
「で、先ほどの件はどうなりましたか?」
「え?」
「わたくし、先ほど貴女にお聞きしましたでしょ?お忘れですか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

お察しと思いますが、私は非常に短気であります。
おばぁちゃまだから、と大目に見ても、どう考えても5分ですむ話を何故1時間も??
今、本当にナースの手助けが必要な人が我慢してるかもしれないんだぞぉ。
・・・殴ったろか・・・・・・あ、失言です

ぺこちゃん、ごめん。私が悪かった。
アンタ、これにずっと耐えてたのね。
我慢するの苦手なのに、よく頑張ってるねぇ・・・あたしゃ駄目だ。
看護士さん、よく我慢できるなぁ、お仕事とは言え・・・あたしゃ成れない。
おばぁちゃまのお嫁さん、気の毒だなぁ、こんなお姑おっか様は耐えられない。

おばぁちゃま、後はすっきり笑顔いっぱい・・・そりゃ、そうだろ
看護士さんがやっと開放されたその後で、カーテンを半分開けて
「あら、お姉さん、いらっしゃい。いつもありがとうございます。」
・・・・・・
おばぁちゃまに悪気なんてない・・・それは分かってるんだけど、

あぁぁ、すっかり悪口になっちゃった
確かに、いろんな不平不満はお有りだろうけど、ここは病室。
誰もが、いろんな我慢をしてるその中では、やはり最低限の気遣いが欲しい。
見ず知らずの他人がやむを得ず同室で暮らさないといけないのだから、

帰り際、廊下でトイレに行ってた元気なおばちゃんに遭遇。
「・・・はよ、退院して欲しいわぁ。」・・・と、ぽつり。
おばちゃん、かける言葉もないよぉ
ぺこちゃんの舌足らずボリューム調節なしの話し声も、
時には気に障ってらっしゃるに違いないのに・・・ごめんね、おばちゃん。

出来る限り、いっぱい我慢してるのに、分かってなくってごめんね。ぺこちゃん。

一番何も分かってなくって、一番自分本位なのは、私かもしれないね

コメント (2)
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