『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

姫さまっ!

2010年05月18日 05時00分48秒 | かぁちゃんにまつわる話
あぁ、しんど・・・
何でこんなに忙しいねんやろ・・・

と、口を開けばまず呟いているここ数日。
あっちへこっちへ、病院を渡るのもそれだけで疲れましょう?
それ以外に何をしたって事をしていないのに疲れるのが腹が立つのですよ。
いや、雑用をこなすだけで他に何も出来ない事が苛つくのでしょうね。

けれど、そんな中でもぽわんとした気分になる時はあるもので、
先週のかぁちゃんの月に一度の診察日、いつにも増して混んでいるクリニックで
ぼんやりとスケジュール帳を眺めながら、とろとろ寝てしまうかぁちゃんを支えていた。
こちらも、もう夢の世界の入り口間近。
遠くに「○○さん、次やからね、診察室の前で待っててね。」と前の方が呼ばれる声がして
そろそろかぁちゃんの番だな・・・と思っていると、
しばらくして、顔馴染みの看護師さんがやって来た。

「かぁ姫、かぁ姫、長い事待たせてしもて、ごめんなぁ。次やからね。」



ん?・・・かぁちゃん・・・
あんた、姫って呼ばれとるんかい?


そういえば、足元のぐらつきが益々大きくなって来たかぁちゃん。
「この階段の昇り降りが出来んようになったら、デイは行かれなくなるわぁ。」
お迎えの時のデイのスタッフさんについ言ってしまった時、
最初からずっとお世話になっている彼は思いっきり笑顔で応えた。
「その時は、僕がかぁさんを抱っこしますよ!お姫様抱っこで


・・・かぁちゃん、幸せな事やねぇ。
お姫様だっこやってぇ

お姫様抱っこしてもらえるくらい小さくなったもんなぁ。
良かったなぁ。

かぁちゃん、最初の頃の過食で一気に12㌔体重が増えてから数年。
こないだ図った体重は、元の体重より2㌔少なかった。
肩が随分薄っぺらくなったって思ってたんだ・・・。


でも、かぁちゃん、ほんとに、幸せな事やねぇ







・・・あたしゃ、抱っこする事はあっても、される事は一生ないやろな・・・ふんっ
コメント (4)
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