『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

おかえりんしゃい

2010年05月27日 04時47分03秒 | 日々の出来事
背の君が故郷を出てから40年近くになる。
私が初めて彼に出会ったのは、二十歳の時。
故郷の父親の葬儀から帰ってすぐの事だったようで、おっかさまはいつも
「あぁたは、お父さんの引き合わせんしゃったとよ。」と目を細めて言っとらした。

おっかさまのお骨は、最後にⅠとⅡが孫代表で抱っこしてから
市内から車で1時間程山の方へ登った所にある故郷の寺にあるお墓に眠ってもらった。

                 
            おっかさまの実家からお寺さんを眺めた風景

生まれ育った土地で嫁いで、姑さん達に仕え、沢山の小姑さん達に囲まれて
4人の子供達を育てて、おっかさまが山を降りてから40年以上。
故郷の言葉が通じない所へ行ってしまわれてから約20年。
口を開けば、山の思い出話ばかりだったおっかさま・・・やっと帰って来られたですね。

おかあさん、おかえりんしゃい


              








   背の君と義兄や義姉の通った小学校と中学校はもうすぐダムの底に沈む。

                 

その話しがきっかけだったか、故郷へはほとんど足を運ばなかった背の君が
数年前から同窓会に行き始め今では撮影担当で、同窓会後のDVDの編集に余念が無い


で、未だ工事中のダムの側にお洒落な“ダムの駅”が出来上がっていて、地元の特産品が並び
昔、おっかさまが送ってくれた懐かしいあれやこれやがいっぱい

               
              
 
  塩漬けタケノコに生姜湯と生姜煎餅。で、柚子胡椒・・・ソース!?わ!新製品だっ!!
  で、ラベルを見るとしょうがのひゃっとっけんだって♪(←生姜が入ってるからって事です

ちなみに、背の君の故郷では“ガバイ”という言葉は使わないと言う事で
おっかさまなら「生姜のひゃぁっとっけんが、こぅおいしかよぉ。」と言わっしゃるじゃろね


おっかさまの故郷の味は懐かしい。
その味は、いつしか私自身の故郷の味になっている。


             


コメント (2)
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