国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

北朝鮮の最後の冒険:北朝鮮軍ではなく、「日帝」に不満を持つ韓国人に対日テロを実行させる?

2006年12月25日 | 韓国・北朝鮮
北朝鮮や韓国の親北勢力から日本に対して軍事攻撃を含めた強い威嚇が行われ、日本の警察も北朝鮮のテロを警戒している。北朝鮮が実行する場合には以下のようなシナリオが考えられる。北朝鮮が直接手を汚さずに、「日帝」に不満を持つ韓国人に対日テロを実行させるシナリオ1は最も可能性が高いと予測する。シナリオ2,3と比べて成功の可能性が高い上、もし失敗しても北朝鮮滅亡の可能性が低いからだ。 1.「日帝」に不満を持つ朝鮮総連所属在日韓国人や人権団体「南北共同宣言実践連帯」などの韓国の親北朝鮮勢力が日本国内でテロを実行。日本政府は韓国に抗議するが、韓国政府や北朝鮮政府、中国政府、更に日本国内の左翼勢力は「日本の植民地支配への謝罪が足りないからだ」と反撃、日本が東アジアで孤立して韓国国民の政府支持率が急上昇。韓国の親北朝鮮勢力は日本への制裁と正当化、北朝鮮政府もそれを支持して韓国人の親北感情が高まり、そのまま統一に向かう。日本政府の退避勧告により邦人は韓国を脱出する。北朝鮮は直接手を汚さないのでもし失敗しても安全である。日本でのテロは効果の高い標的が非常に多く警備が困難であり、成功は容易と思われる。 2.北朝鮮が日本の領土、あるいは公海上の日本船舶を攻撃。日本が日米安保条約の発動を要請するが韓国がソウルへの被害を恐れ強硬に反対、米国は已むを得ず中立。北朝鮮政府が日本への制裁に成功と宣伝して韓国人の親北朝鮮感情が高まる。ただし、日米などからの攻撃が回避できないと北朝鮮政府は崩壊する可能性が高い。 3.韓国の親北朝鮮勢力又は北朝鮮が韓国国内の親米勢力(ハンナラ党、韓国軍、在韓米軍等)あるいは親日勢力(日本系施設)に対してテロを実行。韓国国民への成果誇示効果は高い。親米勢力の数は多く警備は困難で成功は容易と思われる。韓国国内は対応策を巡って意見が分裂し混乱状態になるが、その後米国などの攻撃が回避できないと北朝鮮政府は崩壊する可能性が高い。日本系施設への攻撃は韓国国民の共感を得る効果が非常に高く、北朝鮮の攻撃という証拠を残さないなら日本による軍事報復の危険も低いが、日系施設の数の少なさから警備が容易であり、妨害による失敗や北朝鮮の関与の証拠を残してしまう可能性が高い。 . . . 本文を読む
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