国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

ブレア首相夫人が20代半ばにモデルになったヌード絵が12/11の英タイムズ紙で公表された理由は何か?

2006年12月13日 | 欧州
イギリスのブレア首相のシェリー夫人が二十代半ばの見習い弁護士時代にヌード絵のモデルになっていたことが12月11日のタイムズオンラインで公表されている。タイムズオンラインのページにはCherie Booth in Striding Nude, Blue Dress (Euan Uglow/Marlborough Fine Art) と題するヌード絵が掲載されており、Cherie Boothがシェリー夫人の結婚前の名前であること、ユアン・アグローの描いた絵であること、ヌード絵の女性の顔立ちがシェリー夫人に似ていることから、同一人物である可能性が限りなく高いと思われる。写真ではなく絵であるが、大国の首相の妻の裸が公表されるというのは大きなスキャンダルである。 ブレア首相は英上院(貴族院)議員の推薦に絡んだ労働党への選挙資金融資疑惑での捜査が迫っているとされているが、夫人の若き日のヌードが暴露されることで大きな打撃を受けているのではないかと想像される。このヌードは恐らく英国の支配階層である国際金融資本関係者がブレアを脅迫して思いどおりに動かす為に使われていたのではないかと想像する。自分のスキャンダルならともかく、妻のスキャンダルを暴露されるのはかなり精神的打撃の大きい脅迫になると思われるからだ。今このタイミングでこのヌードがタイムズに公表されたことが何を意味するのか、独断と偏見で考察してみよう。 1.国際金融資本が、選挙資金融資疑惑で脅しても命令になかなか従わないブレアを脅迫するためにわざとこのヌード絵を公表したというシナリオ。ブレアに対する命令の内容としては、英国国内での大規模な自作自演テロの実行、宿敵ロシアに対する核攻撃の実行、中東での核戦争の実行、イラク核疑惑捏造や7/7自作自演テロの責任を全てかぶって自殺することなどが考えられる。 2.イギリスと国際金融資本を攻撃するロシアやドイツ、フランスなどの勢力がブレア首相に打撃を与えるためにこのヌード絵を公表したというシナリオ。 3.現在、英国政府内部では中東での核戦争実行、あるいは英国での戒厳令施行による警察国家化といった重大な作戦が実行直前になっており、それを隠すためにわざとスキャンダル情報を流しているというシナリオ。 . . . 本文を読む
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サハリン2問題でオランダの裏切りにより英国は完全に孤立している?

2006年12月13日 | ロシア・北方領土
サハリン2問題は一見ロシアvs日英蘭の対決の様に見えるが、実際には日露vs英の対決であり、オランダは英国を見捨てて勝者である日露連合に味方している可能性もあると思われる。サハリン2問題で対ロシア連携強化を謳っているのが日英両国ではなく日蘭両国であることが重要なポイントである。恐らく、日本とオランダはサハリン2問題でロシアが株式の過半数を獲得することに賛成しており、英国は孤立した状態に追い込まれているのではないか。三菱商事社長の「ロシア当局との交渉は、決着が2007年初頭にずれ込むとの見通し」との発言は、2007年度の天然ガス購入価格交渉を巡る東欧諸国との対立によりロシアが今年正月と同様にガスの供給をカットし、その後東欧諸国がロシアに全面譲歩して欧州から英国の味方が消滅するというシナリオを想像させる。東欧諸国はドイツやロシアと綿密に打ち合わせてこのシナリオを演じ、表向きは反ロシア的姿勢で英国の味方の振りをして英国をロシアとの対決に直面させた後に梯子を外して英国を孤立させ敗北させる積もりかもしれない。ロシア革命・第一次世界大戦・第二次世界大戦・冷戦で大きな打撃を受けた東欧諸国は、それらを主導した英国と国際金融資本を心の中で深く恨んでいると思われるからだ。  英国の敗北という観点からは、50年前の1956年のスエズ戦争での英仏イスラエル連合の敗北が思い起こされる。しかし、当時の英国は米国をコントロールしていた。スエズ戦争での英国の敗北は英国の世界覇権の継続という実態を隠すための偽装工作であったのではないかと私は疑っている。スエズ戦争に干渉したダレス国務長官が同時に色丹歯舞の日本への返還による日露平和条約に反対して、沖縄を返還しないぞと日本を恫喝したのがその根拠である。田中宇の言うように、レーガン・ブッシュ父政権とゴルバチョフによる冷戦終結・ソ連崩壊は英国に大打撃を与えた。そして、ブッシュ息子政権による米国の世界覇権崩壊が近づいており、英国は米国を通じた世界に対する影響力行使が不可能になり真に敗北しつつあると言えるだろう。 . . . 本文を読む
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