国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

済州島四・三事件と在日済州島出身者について

2006年12月06日 | 済州島
 「従軍慰安婦強制連行のために済州島で人間狩りを行った」という嘘を1983年に上梓した著書「私の戦争犯罪」で証言した吉田清治氏が、人間狩り捏造の対象地域として済州島を選んだことも注目される。韓国人の多くにとって地縁のない離島であり、四・三事件で集落の住民が全員虐殺される事件も起きているために嘘がばれにくいのが一つの理由だろう。「済州島での慰安婦狩り」というアイデアは、四・三事件での韓国軍による済州島でのゲリラ狩りから発想したものなのかもしれない。更に、四・三事件が公になることを恐れる韓国政府当局者が、「済州島での慰安婦狩り」という嘘に飛びついて大々的に宣伝することは十分予想できただろう。その結果、韓国政府は冷戦終結後に反日政策を放棄して日本に事大する事に失敗し、今や北朝鮮や中国の影響下に置かれつつある。私は、吉田清治氏は韓国の日本への事大を阻止する為に日本政府の命令で「慰安婦狩り」という嘘を発表したのではないかと考えている。 法務省が密入国した在日韓国・朝鮮人の多くに特別在留許可を交付していることも興味深い。私はこれは国際金融資本の命令ではなかったかと想像する。国際金融資本にとっては、ユーラシア大陸周辺部の韓国・南ベトナム・パレスチナなどに米軍を中心とするシーパワーの橋頭堡が築かれて大陸中心部の親共産主義国家との対立による世界の二極化が実現することが望ましく、その為には韓国国内に親共産主義勢力が存在してはならなかったのだと思われる。親共産主義的な韓国人、あるいは大虐殺の下手人である韓国政府を憎む済州島人を日本に追放してしまうのが国際金融資本にとって最も容易な解決策であったのではないだろうか?そして、日本側としても、韓国本土出身者より日本に親和性の高い済州島人を日本に受け入れる事で、遠い将来に朝鮮半島が統一されるときに済州島を日本の勢力圏として確保しようという意図があったのかもしれない。近い将来、済州島出身者やその子孫である多数の日本人や在日の著名人が一斉にカミングアウトして四・三事件の真相究明を主張したり虐殺の責任者である韓国政府を糾弾する事態が起きるかもしれない。それは、日本に侵略された可哀想な被害者という従来の韓国の国際的イメージをコペルニクス的に転換させるものである。 . . . 本文を読む
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在日済州島人の「不法入国」から「特別在留」獲得まで -大阪を事例に-

2006年12月06日 | 済州島
●在日済州島人の「不法入国」から「特別在留」獲得まで -大阪を事例に-  高 鮮 徽(鹿児島大学)  済州島人は、歴史的に日本への往来が非常に活発だった。現在も、あいかわらず活発に続けられている。 その往来形態のなかには「不法入国」もいた。とりわけ、戦後「不法入国(密航)」の出身地を明らかにした数字(法務省発表)をみても、1970年以降の「不法入国」の8割以上を済州島人が占めている。済州島人 . . . 本文を読む
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在日済州島人のコミュニティ

2006年12月06日 | 済州島
●在日済州島人のコミュニティ 2005年8月4日発表 文責 上田彩乃 佐竹美由紀 波多野友里 鄭秀映 現在の在日済州島人の人口及び主な都市  1992年12月の時点において、外国人登録による在日朝鮮・韓国人は688,144人で、そのほとんどは、朝鮮半島の南地域の出身者とその子孫によって構成されている。そのうち、済州島出身者は117,110人で、全体の17%を占めている。 在日済州島人は . . . 本文を読む
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済州島4・3事件と韓国現代史

2006年12月06日 | 済州島
●「済州島4・3事件と韓国現代史」 済州島人民委員会の性格  済州島におきましても全国各地と同様に、1945年9月10日に建国準備委員会の支部がつくられ、これは9月23日に人民委員会に改編されます。済州島の人民委員会は、先ほど「レッドハント」にも出てきましたが、非常に強力な組織、強力な自治機関として、済州島の人々の圧倒的な支持を得ていました。済州島では少なくとも1947年の初めまで、すなわち先 . . . 本文を読む
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