「お久しぶり、ジョイです♪」
のんきにタバコを吸っているジョイ人形の横にあるのは結構古いミニストーブ。
あの名機SVEA123を世に送り出したMAX SIEVERT社の製品です。
と言いますか…
実はこれこそがSVEA123のプロトタイプともいうべきストーブなのです。
その名も、
CAMPUS 3
戦前の1930年代ごろから40年代ごろまで製造され、
コンパクトな癖に強力な火力で、文字通りキャンプなどに引っ張りだこ!
その間数回改良を加えられ、最終的にSVEA123の開発へとつながるわけです。
実際、この個体では欠品ですが、展開式のゴトクと、ケースを兼ねるミニコッフェルが付属し、
それらを装備した姿はのちのSVEA123を少しのっぽにしたような感じでそっくりです。
コッフェルが無いと、あまり似てないかな?
とはいえやはり違う部分もかなりありまして、
風防などはSVE123の場合はタンクにねじ込み式で脱着が簡単ですが、
こちらはビス止めのため取り外しには工具が必要。
(後期型はかぶせるタイプに変更され、SVEA123同様脱着が容易に。)
また、実はタンク底には秘密の収納部品があり、それを広げると…
でほら!三脚がなかなかイカスでしょう?
とはいうものの、あまり目にすることが無いレアなモデルなので私も詳しいことは不勉強。
そこで、いろいろ調べてみて、これが前期モデルと知ったくらいです。
さて、そういうわけで、これを手に取りしげしげ見ると、
前述のゴトク、コッフェルの他、チューリップ、コントロールキーが欠品。
まあ、その程度ならほかのものから流用したりすれば何とかなるのですが…
問題はこれ!
バルブが外れて欠品…
さて、困った。
どうしよう??
このプリムスの№70と71のチューブがちょうど良いサイズなのだが…
これはどちらもバルブを持たないので、扱いづらいから実用的ではない。
そうだ!
取りあえずライジングチューブを外して…
この一瞬はいつになっても一番緊張します。
だって、下手して失敗したらすべておしゃかになってしまうから。
(特にこいつは、風防固定用の柱が3本あるのでバイスで固定できない!)
そういうわけで、潤滑剤浸透後、トーチで炙って、レンチでくわえて、ハンマーで、
えいっ!
よし!
無事外すことができました。
で、その横にある金ぴかは、
実は手持ちのSVEA123のジャンクパーツ。
同じマックスシーベルト社の製品なんで、
というか、このキャンパス3の後継機種がSVEA123なんで、もしかしたら互換性があるかも?
そう思ったのです。
案の定ネジのピッチは同じですが、で、SVEAの方が径がやや太い。
けれども、この部分はどちらもテーパーがかかっているので…
やった!ぴったり♪
でも、バルブの長さがオリジナルより長いので、タンクからはみ出てしまう。
一応風防を装着しても、操作は可能なようですが、
どうにか工夫できないものか…
とはいえ、まずは炎を吐かせるのが最優先。
そういうわけで作業続行!
ばらして、洗って、掃除して、
磨いて、組み込み、
取りあえず完成! ヽ(^∀^)ノ
圧漏れテスト完了後、燃料入れて、
はい、点火!
どうだ?
うむ良い燃えっぷり♪
ちなみに、ヘッドのチューリップはSVEA123のものを、
プレートはこれまたジャンクのラディウス42のものを流用。
さて、後は風防の掃除と、それに取り付けるゴトクの作成。
でもこのゴトクはSVEA123のような単純なL字型ではなく、
妙に凝った形状なんで少々めんどくさいなぁ…
「できたやん」by Joy
よし完成。
後はこれを風防に取り付け、そして本体にセット。
完成!ヽ(^∀^)ノ
気になっていたバルブのはみ出しですが…
風防は何とかクリアしたものの、
やはりタンクよりはみ出た分、ケースでふたできない。
ま、オリジナルではなく、100均の小物入れを流用しているから、
はみ出ている部分だけ穴をあけてもいいんだけれど。
そういうわけで取りあえず完成しましたし、満足度はまずまず♪
でもやはりバルブの長さが気になるし、オリジナルのケースも欲しい。
とはいえ、最近のこのストーブの人気はすさまじく、
完品はもちろんのこと、たとえジャンクがあってもかなり高価になりそう。
先日オークションに出た完品の落札価格は驚きの6万8千円!
(・∀・)ウヒャ!
そう思えば、今回安価で入手できたのはかなり運が良かった…
だからより短いバルブを探しはめ込んでみようかな?
ラディのは合いそうなのだけれども、分離不可だし、
プリ71のもいけそうですが、そのためだけ二パーツ取りにするには忍びない。
というわけで、取りあえずはこの状態でお昼ごはんを作るのでした。
火力は意外に強く、
12度の水200ccを約2分30秒で完全沸騰させましたよ。