「僕のメッサーやねん♪」
というわけで、先日もこれでお出かけしていたぽっちゃんですが、
じつはうちの子たちの中でも、この子だけがものすごく敏感にメッサーに反応するのです。
もっと正確に言うと、
私がメッサーに乗ろうとするのを敏感に察知するのです。
だから、目の前ではもちろん、二階にいるときでさえ、
メッサーに給油しようとしていたり、表に出そうとあれこれ動かしたりしていると、
「ああ、ぼくもつれてって~!」と大騒ぎをするのです。
ですので、その様子を見かね、ついつい一緒に、しかもこの子だけを連れ出してしまうもんだから、
いつしかぽちは、「メッサー=僕だけのお出かけ」という感じで認識してしまったようなのです。
そういうわけで、過去にも何度か書いているように、
わたしとぽちとでメッサーに乗りよく出かけていたりするのです。
でもそうなると行き先は、一緒に散歩のできる公園や河原ということになりまして、
先日もそういった感じで、ドライブ&お散歩を堪能しておりました。
「さあ、出発♪」
乗るときはこうしていつも運転席でおとなしく座って待っており、
わたしが座ると同時に膝の上に乗ってくるので、
シートベルト代わりのベルトで、ポチを私に固定してから走り出します。
若いころは窓から身を乗り出す勢いで体で風を受け表を眺めていましたが、
最近はもっぱらこのような感じで、移動中はわたしにぴったりよりそうようにしております。
(まあ、ベルトで固定されているからそうなるのですけど。)
だからただでさえ狭い室内が一層狭く感じられたりしますね。
ですので、目的地に到着しキャノピーを開けると表の空間がより一層広々と感じられ、
ぽちもさぞかし気持よくて嬉しかろうと思うのですが…
「パパどこ??」
と、相変わらず私にぴったり寄り添い離れようとしません。
それでも広い草原まで一緒に歩いてゆくと、
テッテッテ♪
くんくんくん…
チ~♪
うん、これは大変気持よかろう♪
で、以前ならこのタイミングでボールを放ったり、
また私が勢い良く走り出したりすれば、大喜びで走って追いかけて行ったりしたのですが、
最近のぽちは耳も目もかなり悪くなっているため、
今はもうそういう遊びは出来ないし、しようとしません。
この画像が3年前なんて、なんだか嘘みたい…
というのも、ただいまぽちは両目とも水晶体とレンズに異常があり、
見えているのは片方だけで、しかも視野がかなり狭まっている状態なのです。
ですから、おやつなどを与えても、どこにあるのかわからずあたふたするので、
ちゃんとわかるように、手で鼻先にまでもっていってやらねばなりません。
そんなわけですから、
このようにノーリードの状態で、私が声をかけながら動くのをやめると、
「パパどこいったん??」
と、立ち止まり私の姿を探し固まってしまうのです。
ですので、
「こっちっこち! ぽち!こっちやで~!」
と、大きな声を出しつつ、派手な動きでゆっくり歩くのです。
すると…
「こっちやな!」
「まて、まてぇ~!」
と、元気に追いかけてくるので、それを抱き上げ全力でかわいがるのです。
(この時間がずっと続けば、それはなんという素敵な夢だろうね。)
で、ひと通りそうして遊んだら…
くーくーくー♪
またもやメッサーの中で夢の中へ。
そんなわけで、この子にとってメッサーは、
その中に入ってひと眠りすれば、楽しいところに行ける不思議なもの。
しかも、いつでもパパ(私)を独り占めできる自分だけのすてきなもの。
きっと、そういう存在なんだろうなと思います。
2019・02・26 ぽち河原
*おまけ*
さて、実はこの日家に戻りメッサーをしまおうとしていたら、
「懐かしいな~!」
と、背後からおじいさんの声が、
ですので振り向き話しかけてみると、
「実は、昔これに乗っていたんですよ。」
と、そうおっしゃるのは、91歳になったというおじいさん。
わたしとしても、そういう方と話をする機会はほとんどないので、
あれこれかれこれお話しさせていただき、
「この店の奥においてますから、いつでも見にいらしてください。」
と、お声をかけお別れしました。
お話では、新車車発売当時に購入されたということなんで、1957年ごろ?
ということは20代から30代にかけてメッサーで走り回っておられたわけですね。
カッコイ~!
で、今もシャンと自転車に乗られて元気でしたから、年齢を聞いてびっくりでした。
あ!
しまった~!
もし写真とかお持ちなら拝見させてくださいって言えばよかった~!
(=^^=)ゞ