エミール・ガボリオ ライブラリ

名探偵ルコックを生んだ19世紀フランスの作家ガボリオの(主に)未邦訳作品をフランス語から翻訳。

「女密偵G」出版

2019-01-06 15:37:30 | 女密偵X

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ごく最近、この作者が男性であることを知らなかった読者がいることを知り、驚くと同時に自分の迂闊さを恥じています。

そもそもこの作品との出会いは、ボツワナの女性探偵ラモツエ女史の生みの親、マコールスミス氏が序文を書いているのを知ったところから始まります。自身、男でありながら、なぜ女性探偵を主人公にした物語を書くのか、という質問をよく受ける、というマコールスミス氏。女性同士の会話って、男同士のものと違い、とってもユーモラスなんだもの、というようなことを書いておられます。但し、これはボツワナだけのことかもしれませんね。

ともあれ、この作者も男性であるということを強調し忘れたのは、私の責任です。

結末はペケでも、途中はかなり面白く読めた作品、と個人的には思っています。あり得ない人物を設定したが故に、描き出せたものもあるかと。その点ではSFモノに似た感触ながらも、他方では19世紀中頃のロンドンの人々の暮らしが垣間見えるリアリズムが魅力。

他の作品もピックアップしようかと思う今日このごろ・・・。

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