『孤篷の人』葉室麟/角川文庫(2019/8)
戦国乱世を生き抜き、徳川の天下となったのちも
大名として、茶人として名を馳せた小堀遠州。
おのれの茶を貫くために天下人にあらがった千利休、古田織部とは異なり、
泰平の茶を目指した遠州が辿り着いた”人の生きる道”とは。
「白炭」「投頭巾」「泪」・・・
茶道具にまつわる物語とともに明かされるのは、
石田三成、伊達政宗、藤堂高虎など、戦国に生きた者たちによる権謀術数や、密やかな恋ー。
あたたかな感動が胸を打つ歴史小説。~裏表紙より
小堀遠州とは、いったいどんな人物だったのか興味があって読んだ本。
千利休の流れを引く古田織部の弟子であった小堀遠州。
茶人でもあり、作事奉行として建築と造園にも才能を発揮し
69才で没す。
そんな小堀遠州の目指した”綺麗寂び”とは。。。
余分なものを徹底的に削ぎ落した暗い茶室で黒い楽茶碗を用いることで
客人と深く濃い交わりを求めた利休、
大きくゆがんだ茶碗で自身の感性を表現しようとした織部。
一方、遠州は均整の取れた白い茶碗を好み、
茶室は窓が多く、柔らかい光が届く明るい空間だった。ー
なるほど、これが綺麗寂び。
昔、茶道を習っていたので、
茶道具にまつわる逸話も楽しく、その茶道具をググりながら読んだりして。
肩衝 茶入
投頭巾
此世 香炉
雨雲 茶碗
夢 沢庵和尚
泪とゆがみ 茶杓
泪は古田織部が、ゆがみは細川忠興が千利休より譲り受けた
埋火 灰被天目茶碗(虹)https://bunka.nii.ac.jp/heritages/heritagebig/272230/0/1
天目茶碗は7種あることも知りました。
(※七種天目……曜変・油滴・建盞・烏盞・灰被・鼈盞・能皮盞)
茶道具を追って読んでいく楽しみがあり、
読み返すとき用に、今回調べた写真を参考に貼り付けておきます。
(写真は全てネットより拝借)
山水の賢庭と共に作庭した庭は。。。
二条城 二の丸庭園
南禅寺の金地院
醍醐寺の三宝院庭園
圓徳院
など、全部行ったことのあるお庭だったなぁ。
それと、先月に
バスツアーで行った教林坊も小堀遠州の作庭でした。
そうそう、衝撃的だったのは、千利休キリシタン説。
知らなかった
利休の考案したにじり口は、聖書の「狭き門から入れ」からきていて、
茶室と言う狭い空間で飲む茶は宣教師が行うミサのようだとか。
茶碗を回して飲むのも西洋風からきているとか
う~ん、目から鱗。
でもどうも後付けのような気もしますが、
真偽のほどは、さて。。。
と、この本も図書館で借りて読んでいたのですが、
期限が迫ってきたので延長しようとしたら、
次の予約者がいらっしゃったため、延長出来ず。
多分読み返すだろうなと、購入しました。
もう増やさないはずが・・・なかなか
茶道は好きで、ずっと続けたかったけれど、足が痺れて正座がね。。。
そんな茶道と歴史が好きな人にはおススメな本でした。
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話しはそれますが、昔茶道を習っていた時に、
時々先生がお茶会を開いていた藤田美術館併設の茶室。
よくお茶会のお手伝いに行きましたっ。
その藤田美術館には国宝「曜変天目茶碗」がありました。
ただ今美術館は建替え工事中で、閉まっていますが、
ちょっと前に近くを通ったら外観全面ガラス張りの立派な建物に!
一応建物は完成したらしく、
そろそろ公開するのかと思ったら、2022年春にオープンですって。
庭の茶室も新しく建替えられているそう。
そして2021年4月には一部公開が始まるらしいので、
行ってみなくては。
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近くを通ったので、
(21/3/18)
向かいの太閤園は売却予定だと・・・
淀川邸とか、どうなるのでしょうね?
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戦国乱世を生き抜き、徳川の天下となったのちも
大名として、茶人として名を馳せた小堀遠州。
おのれの茶を貫くために天下人にあらがった千利休、古田織部とは異なり、
泰平の茶を目指した遠州が辿り着いた”人の生きる道”とは。
「白炭」「投頭巾」「泪」・・・
茶道具にまつわる物語とともに明かされるのは、
石田三成、伊達政宗、藤堂高虎など、戦国に生きた者たちによる権謀術数や、密やかな恋ー。
あたたかな感動が胸を打つ歴史小説。~裏表紙より
小堀遠州とは、いったいどんな人物だったのか興味があって読んだ本。
千利休の流れを引く古田織部の弟子であった小堀遠州。
茶人でもあり、作事奉行として建築と造園にも才能を発揮し
69才で没す。
そんな小堀遠州の目指した”綺麗寂び”とは。。。
余分なものを徹底的に削ぎ落した暗い茶室で黒い楽茶碗を用いることで
客人と深く濃い交わりを求めた利休、
大きくゆがんだ茶碗で自身の感性を表現しようとした織部。
一方、遠州は均整の取れた白い茶碗を好み、
茶室は窓が多く、柔らかい光が届く明るい空間だった。ー
なるほど、これが綺麗寂び。
昔、茶道を習っていたので、
茶道具にまつわる逸話も楽しく、その茶道具をググりながら読んだりして。
肩衝 茶入
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投頭巾
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此世 香炉
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雨雲 茶碗
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夢 沢庵和尚
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泪とゆがみ 茶杓
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泪は古田織部が、ゆがみは細川忠興が千利休より譲り受けた
埋火 灰被天目茶碗(虹)https://bunka.nii.ac.jp/heritages/heritagebig/272230/0/1
天目茶碗は7種あることも知りました。
(※七種天目……曜変・油滴・建盞・烏盞・灰被・鼈盞・能皮盞)
茶道具を追って読んでいく楽しみがあり、
読み返すとき用に、今回調べた写真を参考に貼り付けておきます。
(写真は全てネットより拝借)
山水の賢庭と共に作庭した庭は。。。
二条城 二の丸庭園
南禅寺の金地院
醍醐寺の三宝院庭園
圓徳院
など、全部行ったことのあるお庭だったなぁ。
それと、先月に
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知らなかった
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利休の考案したにじり口は、聖書の「狭き門から入れ」からきていて、
茶室と言う狭い空間で飲む茶は宣教師が行うミサのようだとか。
茶碗を回して飲むのも西洋風からきているとか
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う~ん、目から鱗。
でもどうも後付けのような気もしますが、
真偽のほどは、さて。。。
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と、この本も図書館で借りて読んでいたのですが、
期限が迫ってきたので延長しようとしたら、
次の予約者がいらっしゃったため、延長出来ず。
多分読み返すだろうなと、購入しました。
もう増やさないはずが・・・なかなか
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茶道は好きで、ずっと続けたかったけれど、足が痺れて正座がね。。。
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そんな茶道と歴史が好きな人にはおススメな本でした。
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話しはそれますが、昔茶道を習っていた時に、
時々先生がお茶会を開いていた藤田美術館併設の茶室。
よくお茶会のお手伝いに行きましたっ。
その藤田美術館には国宝「曜変天目茶碗」がありました。
ただ今美術館は建替え工事中で、閉まっていますが、
ちょっと前に近くを通ったら外観全面ガラス張りの立派な建物に!
一応建物は完成したらしく、
そろそろ公開するのかと思ったら、2022年春にオープンですって。
庭の茶室も新しく建替えられているそう。
そして2021年4月には一部公開が始まるらしいので、
行ってみなくては。
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近くを通ったので、
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淀川邸とか、どうなるのでしょうね?
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