張り合わせ両面基板を作るときに問題になったのが、初段の2SK170の在庫が尽きていたという
ことで。残り5個で、4個使う必要が。
一応、選別した残りなので、もはやどうしようもない物ばかり残っていたため、これをどう使うかが
大問題に。なにせ設計では初段の性能に頼っているらしく、これは困ったことに。
最初、部品を付けて測定したところ、差動前段のドレインは、それぞれ6.80Vと5.45Vといった具合で
予想していたとはいえ、やれやれというレベルに。
差動後段もすさまじい?状態で、これで動作するのかといった値となっていて、結局、終段エミッタ
抵抗の間の値は左右で0.7V近くもずれている始末で。
嘆いていても解決しないものの、音を出すと、そう極端な変化を感じられないのは何故か???
ここまでが昨日の事。
現時点ではあまり気持ちが良いものではないので、対策をすることに。
定電流回路の抵抗を、ちまちまと追加、交換したものの、初段2つの差が酷すぎるので、シャッフルすることに。
表面実装の実力?の出番かと。
部品の付け外しが非常に簡単なのが利点かと。
FETに番号を振っていき、ドレイン電圧を測定して、右と左を入れ替え、左右の1個ずつを入れ替え、
残っている1個をこれまた入れ替えと、地味な作業をしたものの、やはり素性が悪いものはどうしようもなく
お手上げということで次の方法に。
初段2つのソース間に多回転半固定抵抗(100Ω)をいれ、調整可能とすることに。
2SK170の足1本ずつ、追加した基板破片の上に、よっこらしょと乗っている状態で。
多回転半固定抵抗を調整していき、差動両方のドレイン電圧値が揃うところにしたところで、次の策に。
ここで元の回路を見ていてふと思ったことが。
ドレインに電気を供給している抵抗の電源側の電圧を測定すると、原典とほぼ近い11.62Vとなっている
ということは、終段のエミッタ抵抗間は、理想としては5.81Vという事になるので、あとは手持ちの抵抗を動員して、
足したり引いたり並列にしたりと忙しいことになることに。
それも左右ばらばらなので、余計に手間がかかることに。
あまりに面倒になったので、ここにも多回転半固定抵抗を追加使用としたもの在庫きれ。やれやれ。
抵抗の手持ちが限られているため、抵抗を付け換えるとドレイン電圧が6.38Vか、5.71Vといった具合で、
間の抵抗値が無いのでこれは困ったなと。
ここらあたりで音を聴いてみることに。左側だけが非常に高音が伸びている様子で、アコースティックギターや
トライアングルも良い響きをしていて、これは良い感じがということと、原典を見ると、測定値と思われるが
終段での電源電圧のセンター電圧と思っていた5.81Vではなく、6.4Vと書かれていたことに気づき
(久々の製作ですっかり忘れていて;;;)これは何かあるなと。
それならばという事で右側も、これまた面倒な抵抗の付け替えをして、なんとか6.28Vに。
ここらで疲れてきたので、聴くことに。
電解コンデンサのエージングが出来ていないこともあって、「さ行」が若干歪みを感じる場合があるものの
今までの経験から、これは3日から1週間ほどすると解決してくるので、このまましばらくエージングを
続けて放置ということに。