まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ 49

2013年03月21日 | Weblog

 張り合わせ両面基板を作るときに問題になったのが、初段の2SK170の在庫が尽きていたという

ことで。残り5個で、4個使う必要が。

 一応、選別した残りなので、もはやどうしようもない物ばかり残っていたため、これをどう使うかが

大問題に。なにせ設計では初段の性能に頼っているらしく、これは困ったことに。

 

 

 最初、部品を付けて測定したところ、差動前段のドレインは、それぞれ6.80Vと5.45Vといった具合で

予想していたとはいえ、やれやれというレベルに。

差動後段もすさまじい?状態で、これで動作するのかといった値となっていて、結局、終段エミッタ

抵抗の間の値は左右で0.7V近くもずれている始末で。

嘆いていても解決しないものの、音を出すと、そう極端な変化を感じられないのは何故か???

ここまでが昨日の事。

 

現時点ではあまり気持ちが良いものではないので、対策をすることに。

定電流回路の抵抗を、ちまちまと追加、交換したものの、初段2つの差が酷すぎるので、シャッフルすることに。

表面実装の実力?の出番かと。

部品の付け外しが非常に簡単なのが利点かと。

 

FETに番号を振っていき、ドレイン電圧を測定して、右と左を入れ替え、左右の1個ずつを入れ替え、

残っている1個をこれまた入れ替えと、地味な作業をしたものの、やはり素性が悪いものはどうしようもなく

お手上げということで次の方法に。

 

 初段2つのソース間に多回転半固定抵抗(100Ω)をいれ、調整可能とすることに。

2SK170の足1本ずつ、追加した基板破片の上に、よっこらしょと乗っている状態で。 

 

多回転半固定抵抗を調整していき、差動両方のドレイン電圧値が揃うところにしたところで、次の策に。

 

ここで元の回路を見ていてふと思ったことが。

ドレインに電気を供給している抵抗の電源側の電圧を測定すると、原典とほぼ近い11.62Vとなっている

ということは、終段のエミッタ抵抗間は、理想としては5.81Vという事になるので、あとは手持ちの抵抗を動員して、

足したり引いたり並列にしたりと忙しいことになることに。

それも左右ばらばらなので、余計に手間がかかることに。

 

 あまりに面倒になったので、ここにも多回転半固定抵抗を追加使用としたもの在庫きれ。やれやれ。

抵抗の手持ちが限られているため、抵抗を付け換えるとドレイン電圧が6.38Vか、5.71Vといった具合で、

間の抵抗値が無いのでこれは困ったなと。

 ここらあたりで音を聴いてみることに。左側だけが非常に高音が伸びている様子で、アコースティックギターや

トライアングルも良い響きをしていて、これは良い感じがということと、原典を見ると、測定値と思われるが

終段での電源電圧のセンター電圧と思っていた5.81Vではなく、6.4Vと書かれていたことに気づき

(久々の製作ですっかり忘れていて;;;)これは何かあるなと。

それならばという事で右側も、これまた面倒な抵抗の付け替えをして、なんとか6.28Vに。

 

ここらで疲れてきたので、聴くことに。

電解コンデンサのエージングが出来ていないこともあって、「さ行」が若干歪みを感じる場合があるものの

今までの経験から、これは3日から1週間ほどすると解決してくるので、このまましばらくエージングを

続けて放置ということに。