お久しぶりです。そういえば、局地予報に関する業務に忙殺されていたら・・・このブログも1ヶ月間放置してしまっていたのですね。局地予報プロジェクトの完了等もあり、ようやく局地予報担当から数値シミュレーション技術に戻る事が出来ます。法律ドラマっぽく書けば、大型の民事訴訟事件で無事勝訴を修め、やれやれ次の事件は・・・ってな感じでしょうか。
ちょっと悪フザケで?人事異動の辞令っぽく書くと・・・
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人事異動 11月2日発令
(異動前分掌) 局地気象部門・局地気象実況監視および予報担当 兼 計算気象技術部門・数値シミュレーション技術開発担当 技師
(異動後分掌) 計算気象技術部門・数値シミュレーション技術開発担当 技師
○○ ○○ (←私の名前)
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でも、ウチの会社にはこんな部署名や職名はありません。私の名詞には「気象予報士」しか書いてありません。まあ、一応メールでは「気象事業部」と名乗っていますが・・・他に○○事業部があるのか?と突っ込まれると、私も分かりません。ちなみに「技師(技士)」と言うの職名は、技術系の会社で聞くことが多いようですね。私の前の職場が技術系だったので、それに準えて見ました。
前職の場合は、大学卒以上で入社すると6ヶ月の試用期間を経て研修期間が2年間続きます。この時期の職位は「研修員」です。その後、2年間の業務の成果を研修員論文(こんなモノがあるのダ!)にまとめて会社幹部の前で発表し、合格すると「企画職」に昇格します。そして、この企画職を数年勤め上げて経験を積んだ後で「技師」に昇格します。技師と言うのは現場で技術職に当たる技師(企画職の延長)からプロジェクトを取りまとめる技師まで、それこそ様々な技師がいます。ただ、技師とは言っても必ずしも部下がいるとは限りません。技師とは職位であると同時に技術者のための称号と言う側面もあるのです(前職の場合)。プロジェクト取りまとめ技師をある程度経験すると、今度は「主任技師」に昇格します。この主任技師というのはいわゆる「課長相当職」に当たります。
昇格する職位の順序で言うと「研修員→企画職→技師(主任)→主任技師(課長)→グループリーダー→部長→・・・→取締役」です。私は前職を退職した時は企画職でした。もし・・・あのまま残っていて、無事生きていたとして、技師に昇格できていたか、と言うと・・・まずありえません。
一方、今の会社ではこんなに職位はありません。そもそも少数先鋭なので肩書きは「あってないようなもの」です。でも、こちらでは「技師」を名乗っても罰は当たらないでしょう(別に名乗らないけど)。弊社の場合、一人一人が各分野の専門家でなければなりません。その意味では弊社の技術者は常に技師以上の職位を行ったりきたりしているようなもの。
ちなみに大学との共同研究に際しての契約書上は私の職位は「技士」と表記されています。多分、書いた人は深い意味などぜんぜん考えていなかったと思いますが、始めてこれを見た時、思わず「入社したと思ったらいきなり技士昇格?」と嬉しくなったのは言うまでもありません(もう1年以上前のことですが)。
そういえば最近、「数学を学んでも出世できない?」という見出しで、過去に国際数学オリンピックの国内予選で好成績を収めた参加者の調査で、社会人の約38%が「数学の知識を生かす職業に就いていない」と回答したという記事がありました。
別に職業選択の自由が保障されているわけですから(日本国憲法22条の1)、必ずしも数学の知識を生かす職業に就かなければならない、と言うわけでもないでしょう。まあ、折角の天才的な数学の能力が活かされないのはもったいないとは思いますが・・・(ハイ、余計なお世話ですね)。そして、今回の記事が少なくとも「数学を学んでも意味が無い」という理屈にはならないでしょう。数学を学んでいない(トレーニングを積んでいない)のであれば少なくとも理系としてはやっていけません。もとい、話になりません。
さて、何を持って「出世」と言うのかにもよりますが・・・世間的には大企業の管理職や経営者に上り詰める事でしょうか?(ちょっと狭義の感がありますが)
そもそも「人の上に立つ」ということは、それだけ自分自身にもハイレベルが要求されると言う事なのです。部下より一段も二段も高い見識に立ち、部下を凌駕する幅広い知識を持ち、部下を指揮・指導しなければならないのです。つまり、常に見聞を広め勉強をし続けていかなければならない、と言う事です。プロフェッショナルを目指す人間なら誰でも当たり前に行っている事ですし、このような人材の上に立とうとするならば、尚の事、その上を行く見識を持たなければならない。
考えてみると、「出世する」って大変な事なんですよね。だからこそ尊敬に値するものなのかも知れません。私も技術力向上や見識を広げるために日夜勉強しています。自分の知識が広がれば、それだけ物事を多方面から考察する事が出来るのです。
一つの事を究めていこうとすると、その周辺分野についても勉強していく事になります。そこから波及してより多方面の分野にも目が向くようになっていくのです。ですからずっと勉強し続けて始めて、様々な分野の知識の価値が見出せるものではないか、と最近は感じています。プロフェッショナルであり続けるためには専門分野のみならず多方面の勉強を続けていかなければなりません。
受験を目前に控えた高校生や教える先生方にとっては、「受験で勝つ」事が最重要課題ですが、より大きな意味での勉強という観点から見れば、まだまだ入り口をくぐったに過ぎないのです。受験科目以外の勉強に意味を見出せないのは仕方が無いでしょう。しかし、実社会に出るまでには幅広い教養や基礎学力を確実に固めておいた方が身の為です。
社会に出てからの勉強は、学生時代にどんな勉強をしてきたかでその後の展開が大きく違ってきます。社会に出てからの勉強は、専門知識のレベルは学生時代の比ではありません。勉強する範囲もまた学生時代の比ではありません。これは決して脅しではありません。
ちょっと悪フザケで?人事異動の辞令っぽく書くと・・・
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人事異動 11月2日発令
(異動前分掌) 局地気象部門・局地気象実況監視および予報担当 兼 計算気象技術部門・数値シミュレーション技術開発担当 技師
(異動後分掌) 計算気象技術部門・数値シミュレーション技術開発担当 技師
○○ ○○ (←私の名前)
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でも、ウチの会社にはこんな部署名や職名はありません。私の名詞には「気象予報士」しか書いてありません。まあ、一応メールでは「気象事業部」と名乗っていますが・・・他に○○事業部があるのか?と突っ込まれると、私も分かりません。ちなみに「技師(技士)」と言うの職名は、技術系の会社で聞くことが多いようですね。私の前の職場が技術系だったので、それに準えて見ました。
前職の場合は、大学卒以上で入社すると6ヶ月の試用期間を経て研修期間が2年間続きます。この時期の職位は「研修員」です。その後、2年間の業務の成果を研修員論文(こんなモノがあるのダ!)にまとめて会社幹部の前で発表し、合格すると「企画職」に昇格します。そして、この企画職を数年勤め上げて経験を積んだ後で「技師」に昇格します。技師と言うのは現場で技術職に当たる技師(企画職の延長)からプロジェクトを取りまとめる技師まで、それこそ様々な技師がいます。ただ、技師とは言っても必ずしも部下がいるとは限りません。技師とは職位であると同時に技術者のための称号と言う側面もあるのです(前職の場合)。プロジェクト取りまとめ技師をある程度経験すると、今度は「主任技師」に昇格します。この主任技師というのはいわゆる「課長相当職」に当たります。
昇格する職位の順序で言うと「研修員→企画職→技師(主任)→主任技師(課長)→グループリーダー→部長→・・・→取締役」です。私は前職を退職した時は企画職でした。もし・・・あのまま残っていて、無事生きていたとして、技師に昇格できていたか、と言うと・・・まずありえません。
一方、今の会社ではこんなに職位はありません。そもそも少数先鋭なので肩書きは「あってないようなもの」です。でも、こちらでは「技師」を名乗っても罰は当たらないでしょう(別に名乗らないけど)。弊社の場合、一人一人が各分野の専門家でなければなりません。その意味では弊社の技術者は常に技師以上の職位を行ったりきたりしているようなもの。
ちなみに大学との共同研究に際しての契約書上は私の職位は「技士」と表記されています。多分、書いた人は深い意味などぜんぜん考えていなかったと思いますが、始めてこれを見た時、思わず「入社したと思ったらいきなり技士昇格?」と嬉しくなったのは言うまでもありません(もう1年以上前のことですが)。
そういえば最近、「数学を学んでも出世できない?」という見出しで、過去に国際数学オリンピックの国内予選で好成績を収めた参加者の調査で、社会人の約38%が「数学の知識を生かす職業に就いていない」と回答したという記事がありました。
別に職業選択の自由が保障されているわけですから(日本国憲法22条の1)、必ずしも数学の知識を生かす職業に就かなければならない、と言うわけでもないでしょう。まあ、折角の天才的な数学の能力が活かされないのはもったいないとは思いますが・・・(ハイ、余計なお世話ですね)。そして、今回の記事が少なくとも「数学を学んでも意味が無い」という理屈にはならないでしょう。数学を学んでいない(トレーニングを積んでいない)のであれば少なくとも理系としてはやっていけません。もとい、話になりません。
さて、何を持って「出世」と言うのかにもよりますが・・・世間的には大企業の管理職や経営者に上り詰める事でしょうか?(ちょっと狭義の感がありますが)
そもそも「人の上に立つ」ということは、それだけ自分自身にもハイレベルが要求されると言う事なのです。部下より一段も二段も高い見識に立ち、部下を凌駕する幅広い知識を持ち、部下を指揮・指導しなければならないのです。つまり、常に見聞を広め勉強をし続けていかなければならない、と言う事です。プロフェッショナルを目指す人間なら誰でも当たり前に行っている事ですし、このような人材の上に立とうとするならば、尚の事、その上を行く見識を持たなければならない。
考えてみると、「出世する」って大変な事なんですよね。だからこそ尊敬に値するものなのかも知れません。私も技術力向上や見識を広げるために日夜勉強しています。自分の知識が広がれば、それだけ物事を多方面から考察する事が出来るのです。
一つの事を究めていこうとすると、その周辺分野についても勉強していく事になります。そこから波及してより多方面の分野にも目が向くようになっていくのです。ですからずっと勉強し続けて始めて、様々な分野の知識の価値が見出せるものではないか、と最近は感じています。プロフェッショナルであり続けるためには専門分野のみならず多方面の勉強を続けていかなければなりません。
受験を目前に控えた高校生や教える先生方にとっては、「受験で勝つ」事が最重要課題ですが、より大きな意味での勉強という観点から見れば、まだまだ入り口をくぐったに過ぎないのです。受験科目以外の勉強に意味を見出せないのは仕方が無いでしょう。しかし、実社会に出るまでには幅広い教養や基礎学力を確実に固めておいた方が身の為です。
社会に出てからの勉強は、学生時代にどんな勉強をしてきたかでその後の展開が大きく違ってきます。社会に出てからの勉強は、専門知識のレベルは学生時代の比ではありません。勉強する範囲もまた学生時代の比ではありません。これは決して脅しではありません。