計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

Fortranも今は昔?

2007年12月05日 | 気象情報の現場から
 さて、何の変哲も無い初歩的な?2次元キャビティ流れのシミュレーション結果です。何を今更やってるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 実はこのシミュレーションのプログラムはこれまでのFortran77ではなく、C言語で書いたものです。もともとベースとなる自作コード(Fortran版)がありますので、これをひたすら覚えたてのC言語に書き直したのです。そしてようやく一通りの基本的な解析が出来るようになりました。今後はこれまで開発してきたLESプログラム等も順次、C言語版に移植していこうと思います。

 我が母校の情報処理演習のシラバスをネットで閲覧していたら、かつてはFortran言語のプログラムだったのに、今ではC言語になっていました。Fortranも「今は昔」の時代になってしまったのでしょうか。

 確かに、プログラマーの求人要項を見ていると、Fortran技術者の需要って・・・無いんですね。第2種情報処理技術者試験ではプログラミングでFortran言語を選択できたのですが(実際に私はFortranで受験しました)、今ではFortranでの受験は出来ないんですね。求人票を見ても、C/C++やVisual Basic、Java等の言語の需要が高いようです。

 まあ、私が仮にプログラマーのアルバイト(ってあるの?)に応募した所で、採用面接のやりとりで・・・

面接担当者: えー、早速ですが、プログラミングのご経験は?

qq_otenki_s: はい。Fortran77で科学技術計算の経験があります!!

面接担当者: え!?Fortran・・・?CとかVBとかJavaはどうなの・・・?

qq_otenki_s: それらの言語は触った事もありません(爆)

面接担当者: え・・・え~~~ぇ(呆然)、ちょっと、ちょっとちょっと~~ぉ!!

 こんな展開が容易に想像できるので、やっぱり科学技術計算を行う者としてはこれらのプログラミング言語もマスターしておかなくてはならないようですね。

 え?何で求人要項なんて見てるのか・・・って?そりゃぁねぇ・・・求人要項ってただ応募するためだけに見るものではないのです。この時代に求められる人物像、求められるビジネススキルのトレンドを把握するための貴重な情報源です。同業非同業を問わず他社の求人や募集要項なんてしょっちゅう見てますよ(さすがに応募はしませんが←もとい、分野が違いすぎて出来ませんけど)。

 プログラミング言語については、C/C++やVisual Basic、Javaが多い!!さらにUNIXやWeb作成の経験があれば尚可、さらにはネットワークの知識・・・C言語を足掛かりに色々なプログラミング言語をこれからマスターしていく必要がありそうですね。蛇足ですが、フリーペーパーのアルバイト求人誌なんか見てると、面白そうなものもあるんですよね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする