学会発表が終わって早1週間・・・。
今日は地域の大学の公開講座の一環で開講された「コーチングスキル」の研修に参加しました。英会話の次は、ビジネススキル(ヒューマンスキル)の向上を目指してコーチングの研修を受講することにしました。会場までは電車で片道1時間程度なので、電車の中でのんびりと専門書を読んでいました。
『流れの数値計算と可視化 第3版 SIMPLE法とMAC法による熱流体解析 / 平野 博之・著 / 丸善』
圧力解法には陽解法(Explicit)に基づくMAC(Marker And Cell)法の流れと(半)陰解法(Semi-Implicit)に基づくSIMPLE(Semi-Implicit Method for Pressure Linked Equations)法があります。現在はMAC法を使用しておりますが、SIMPLE法についても勉強したいと思っていました。
現状でも、それなりに動く数値モデルを既に構築しているわけですが、今後、様々な数値モデルとの連結(ネスティング)を考えていくと、様々なモデルで使用されている多種多様な計算スキームについて理解を深めておく必要があります。
私がまだ「週末の気象アナリスト」だった時代・・・平日は半導体の設計エンジニアとして業務に従事する傍ら、休日は社員寮の自室で数値シミュレーションの研究やプログラミング、局地気象データの分析、そして(本業だった)半導体設計の勉強に明け暮れていました。
当時は東京都内の在住・在勤だったので、公共交通機関はとても充実していました。遠くに出かける際には、必ずカバンの中に気象の専門資料をしっかり忍ばせて、JR中央線や武蔵野線、山手線そして西武線に揺られながら、これらの書類を読破していきました。日曜日の朝には近くの図書館(萩山)に通って、気象力学の理論を勉強していた時期もありました。
・・・とは言え技術的には、熱流体解析はもちろん重回帰分析もままならず・・・独学でやっとの思いでζ‐ψ法やポテンシャル流れ解析をマスターしていたレベルです。そんな状態では乱流モデルを取り扱うなんぞ、夢のまた夢・・・
それが(幾多の人生の激変もありますが)、乱流数値シミュレーションを実現し、スカラー移流を搭載して、そこからさらに(擬似的かつ簡易モデルとは言え)雲域の形成を解析する段階にまで至るとは・・・当時はそんな発想さえなかったことでしょう。また、点在する観測地点のデータから面的な分布を計算する手法の考案も、なかなか上手くいかなかったのですが、工学的手法と高校数学のコラボレーションで実現できたのも偶然のミラクルです。
次の段階としては、この雲域から少しずつスカラーを落下させて降水量の分布に結び付ける事になろうかと思います(これもまた空を掴むような課題だなあ・・・)。そして計算スキームの高度化も図り、様々な数値計算スキームについての知識を広げ、理解を深めていきたいですね。
今日は地域の大学の公開講座の一環で開講された「コーチングスキル」の研修に参加しました。英会話の次は、ビジネススキル(ヒューマンスキル)の向上を目指してコーチングの研修を受講することにしました。会場までは電車で片道1時間程度なので、電車の中でのんびりと専門書を読んでいました。
『流れの数値計算と可視化 第3版 SIMPLE法とMAC法による熱流体解析 / 平野 博之・著 / 丸善』
圧力解法には陽解法(Explicit)に基づくMAC(Marker And Cell)法の流れと(半)陰解法(Semi-Implicit)に基づくSIMPLE(Semi-Implicit Method for Pressure Linked Equations)法があります。現在はMAC法を使用しておりますが、SIMPLE法についても勉強したいと思っていました。
現状でも、それなりに動く数値モデルを既に構築しているわけですが、今後、様々な数値モデルとの連結(ネスティング)を考えていくと、様々なモデルで使用されている多種多様な計算スキームについて理解を深めておく必要があります。
私がまだ「週末の気象アナリスト」だった時代・・・平日は半導体の設計エンジニアとして業務に従事する傍ら、休日は社員寮の自室で数値シミュレーションの研究やプログラミング、局地気象データの分析、そして(本業だった)半導体設計の勉強に明け暮れていました。
当時は東京都内の在住・在勤だったので、公共交通機関はとても充実していました。遠くに出かける際には、必ずカバンの中に気象の専門資料をしっかり忍ばせて、JR中央線や武蔵野線、山手線そして西武線に揺られながら、これらの書類を読破していきました。日曜日の朝には近くの図書館(萩山)に通って、気象力学の理論を勉強していた時期もありました。
・・・とは言え技術的には、熱流体解析はもちろん重回帰分析もままならず・・・独学でやっとの思いでζ‐ψ法やポテンシャル流れ解析をマスターしていたレベルです。そんな状態では乱流モデルを取り扱うなんぞ、夢のまた夢・・・
それが(幾多の人生の激変もありますが)、乱流数値シミュレーションを実現し、スカラー移流を搭載して、そこからさらに(擬似的かつ簡易モデルとは言え)雲域の形成を解析する段階にまで至るとは・・・当時はそんな発想さえなかったことでしょう。また、点在する観測地点のデータから面的な分布を計算する手法の考案も、なかなか上手くいかなかったのですが、工学的手法と高校数学のコラボレーションで実現できたのも偶然のミラクルです。
次の段階としては、この雲域から少しずつスカラーを落下させて降水量の分布に結び付ける事になろうかと思います(これもまた空を掴むような課題だなあ・・・)。そして計算スキームの高度化も図り、様々な数値計算スキームについての知識を広げ、理解を深めていきたいですね。