例えば、次のように平行な等圧線があり、下の方が気圧が高く、上に行くにつれて気圧が低くなるような場合の風向きを考えてみましょう。
とりあえず、空気は気圧の高い方から低い方に向かって移動するわけですから、気圧の高い方から低い方に向かって、等圧線と直角に矢印を引きましょう。
さらに、北半球の場合は、進行方向の右手向きにコリオリの力が働きます。また、地上付近では摩擦の力も働きますので、先ほどの矢印を少し右手向きに傾けましょう。どれくらい傾けるかは一概に言えませんが、とりあえず45°くらい傾けます。
ここで、気圧の差に伴う力(気圧傾度力)、コリオリの力、摩擦力、そして風の向きにはこのような関係があります。
続いて、このように高気圧や低気圧の中心を、等圧線が渦状に取り巻く場合を考えてみましょう。
とりあえず、気圧の高い方から低い方に向かって、等圧線と直角に矢印を引きましょう。
さらに、先ほどの矢印を少し(45°くらい)右手向きに傾けましょう。高気圧の中心からは時計回りに風が吹き出して行く一方、低気圧の中心に向かって反時計回りに風が吹き込んでいます。
それでは、前線を伴う低気圧(温帯低気圧)を取り巻く風の流れを読み解いて行きましょう。
とりあえず、気圧の高い方から低い方に向かって、等圧線と直角に矢印を引きましょう。
さらに、先ほどの矢印を少し(45°くらい)右手向きに傾けましょう。
南からの暖気と北からの寒気がぶつかり合い、前線が形成される様子が浮かび上がってきます。