計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

5月にしては暑かった ~2019年05月~

2019年06月04日 | 気象情報の現場から

 今年(2019年)の5月は後半が特に暑かったように感じます。実際の所はどうだったのか、気になったので調べてみました。


 まずは、新潟県内の5月の夏日の日数です。ここでは、主な地点における日最高気温が25℃以上と観測された日数を数えて、平年値と比較しています。県内各地で平年値を上回る傾向が見られ、下越と佐渡では特に顕著になっています。

 

(各地のグラフは、左:2019年、右:平年値)




 続いて、新潟県内の5月の降水量です。ここでは、主な地点における月降水量と平年値と比較しています。上越・中越・下越では平年の6~7割であり、佐渡では平年の4割弱と降水量が平年より少ない傾向にありました。

 

(各地のグラフは、左:2019年、右:平年値)



5月の大気の流れの特徴として、下旬の場合を見てみると偏西風が日本付近で大きく蛇行する傾向が見られました。

 日本の東で大きく盛り上がる位相(リッジ)となっており、地上付近では太平洋の高気圧も平年より顕著になりました。この結果、日本付近では南から暖かい空気が流れ込みやすくなったのが一つの要因となったようです。

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