◎人の生き血を食らう人の頭を砕く石の雨
9月8日の仕組について参考となる石槍の雨(霊界物語第16巻第六章)の密意について。
この部分のあら筋は、
- 神素盞嗚大神、国武彦命、また亀彦、英子姫、悦子姫らは聖地桶伏山の蓮華台上に上り、天神地祇・八百万の神々を集めた。神素盞嗚大神は、国武彦に何事かを密かに任命し、ミロク神政の三十五万年後の再会を約して、丹頂の鶴に乗って東を指して飛んでいった。
- 国武彦命は亀彦、英子姫、悦子姫らに何事かをささやき、万神に厳格な神示を与えた後、ひとり四王の峰の彼方に姿をお隠しになった。
- 残った亀彦らは再び大江山に進むこととなった。ところが悪玉の鬼彦らは、秋山彦の館を襲い、遠く去ったはずの神素盞嗚大神、国武彦を始め、秋山彦ら三五(あなない)教の七神人たちを生け捕って、その駕籠を担ぎながら悪の本拠地大江山の山道を登っていった。
- すると、一行を石つぶての槍雨が襲ってその場に打ち倒されてしまう。気がつくと、捕らえたはずの神素盞嗚大神らは駕籠を抜け出して、笑っている。
- なおも悪玉軍団は改心しないので、天から今度は鉄の切っ先の槍が雨あられと降って来て、悪玉軍団は重傷を負う。
- 秋山彦は天の数歌を唱えた。すると悪玉軍団らの身体は癒え、あちこちに喜びの声が満ちた。秋山彦が三五教への帰順を促す宣伝歌を歌うと、悪玉鬼彦らは感謝の涙に咽んだ。
- 悪玉軍団の様子は、皆虱の如き弱虫な人の生血を朝夕に 漁って喰らう奴ばかりであって、沢山絞つて蓄えた身体の中の生血をば、吐き出すための神の業が、頭を砕く石の雨なのだと説明している。
霊界物語では、悪玉の命を奪うことなく、生かしたまま改心させる。悪玉を命の危険があるような重傷にさらして、マントラでその怪我を回復させて、神威を悟らしめれば、善人として復活するというのは、思えば何でも現実化する霊界風の安直さだが、現世の人にはそこはやや説得力がないように思う。この部分が密意。
また人の生き血を食らう人の頭を砕く石の雨のくだりも密意。
もう一つの密意としては、神素盞嗚大神、国武彦など善玉軍団の中心メンバー全員が拘束され、悪の本拠地大江山に護送されるようなことがあるということ。これは、本物の聖者であるほど殺されがちという法則に則るもの。
さらにもう一つの密意としては、善玉軍団に石つぶても鉄槍も降り注ぐがなぜか当たらず、悪玉軍団にだけ当たるということ。これを子供だましと考えない人だけが真相を知るのだろう。