◎OSHOバグワンの逍遥訣解説-4
(2022-07-10)
さて第四ステップまで到達したらようやく奥の奥の奥のそのまた奥が明かされる。
『そして、さらに深い秘法のなかの秘法がある―――
どこにもない国こそ、真のわが家である。』
(黄金の華の秘密/和尚/メルクマールP435から引用)』
OSHOバグワンの解説は、
『さあ、ここではじめてあなたは自分が存在していないことに気づく。だが、自分が存在しないといっても、それはたんなる空虚な状態を意味するものではない。あなたのなかの人格は姿を消すが、臨在が現れてくる。内側にあった<存在>からの分離感は消え失せるが、全体があなたのなかに宿るようになる。あなたはもはや孤島ではない。今や自分がどこにいるかをつきとめるすべはない。 それゆえに・・・・
どこにもない国こそ、真のわが家である。
もう自分がどこにいるのか、自分が誰であるのか言うことはできない-――それこそが真のわが家だ。 この、“どこにもない”というのは、実にすばらしい言葉だ。』
(上掲書P435-436から引用)
自分がどこにいるのか、自分が誰であるのか言えなくなるのが第四ステップ。彼は、神はどこにでも存在していて、その上で自分がどこにいるのか、自分が誰であるのか言えなくなるという、想像しづらい“現実”を突き付ける。ところがこれぞ『真のわが家(無何有郷は是れ真宅なり)』
そこでさらに『今が唯一の時間であり、ここが唯一の場所だ。今ここで神を見いだすことができなければ、どこへ行っても神を見つけることはできない。この瞬間、まさにこの瞬間に・・・・・・・
三つのステップが実現され、第四のものが達成されたら、これが起こる。これは秘法のなかの秘法だ。―――神はどこかに腰かけている人物ではない。神が人物として知られることはけっしてないし、人物として知られたことも一度もない。
神を人物として認知した人々はみずからの空想にだまされていただけだ。キリストの姿を見るなら、それはあなたの空想だ。あなたがそれをつくりだしている。クリシュナの姿を見るなら、それはあなたの空想だ。空想力を培うことはできるし、空想の翼を広げることはできるが、あなたは夢をつむぎだし、夢を投げかけている。それはあなたの夢を見る心の働きだ。
真理は人物ではないし、真理はどこかに、外にあるものではない。それは客体として見つかるものではなく、みずからの目撃しつつある主体だ。そしてそれは、あなたの男と女が消えてひとつになってはじめて実現する。』
(上掲書P437-438から引用)
時間もなく、場所もなく、すべてが神であるどこにもない場所、それが男女の別を超え、えり好みをしないという第四ステップを超えると起きてくる。
さらに彼は、いわゆる人格神を真っ向から否定する。キリストの姿を見るのも空想であって、“神”ではないとする。
いわゆる高級神霊は、個別神格を持つが、それは“神”“主神”ではないと、見事に否定してきている。神様は白髭のおじさんではない。この部分は既成大宗教では、物議をかもすところかもしれないが、真相は彼が説明しているとおりなのだろう。
◎冥想の効用のない部分、ある部分-21
◎冥想の効用のない部分-20
◎第六身体アートマンと第七身体ニルヴァーナの関係性-19