アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

オレと冥想とは流れもの

2025-02-06 06:41:41 | ダンテス・ダイジの風光

◎ドナルド・シモダ(老子狂言)

 

ドナルド・シモダは、大ベストセラーのリチャード・バックの『イリュージョン』に出て来る聖者。彼は飛行機乗りで、最後頭を銃で撃たれる大けがを負いながら、リチャード・バックに末期の言葉を述べるシーンは印象的だ。水平の悟りを得ているドナルド・シモダには、透徹した孤独感がある。

リチャード・バックの前世記憶から出してきた救世主入門は、この本で初登場、世に知られることとなった。

 

『ドナルド・シモダ

 

オレたちゃ空の遊び人 

オレと冥想とは流れもの

干し草畑をふらふらと 

おてんとさまに包まれて

冥想 お前がオレの情婦だ 

黒いガーターちらりと見せて

酒場で踊る女より 

オレはお前と寝たいんだ 

お前の中で寝ていたい

雲は二人の愛の巣だ 

風や嵐は恐くない

すねるお前がなお恐い 

白い尻から火を吹いて

お前が怒ればオレは死ぬ 

死んでもくいはないけれど

王冠かむった帝王や 

ペントハウスの金持ちが

手をのばしてもとどかない 

七千フィートの甘い大気

それが二人の絹布団 

オレたちゃ空の流れもの

 

 

いくたびもなく・・・

いくたびもなく・・・

ここに終わり 

ここに始まる

今は死ぬに最高の時だ!』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【いくたびもなく】は、「鳥は鳥に帰るのだ(老子狂言)」とモチーフが同じ。

出口王仁三郎の「死生観」の転生観と同様に、大悟の後、ただの凡俗に戻って再び大悟を冥想により目指す、超長期の転生観を感じる。

 

【今は死ぬに最高の時だ!】

これは、自殺を勧めているわけでなく、禅でいう大死一番を遂げ(十牛図第八図)、今しかない今ここを生きるのだ。

 

詩全体を通したメインテーマは、冥想の戯れ

『今 ここに 冥想は戯れ

かつて誰も見知らぬ

まったく新しい 人間と文明とを産んだ』

(超宗派的冥想/雨宮第慈 巻頭言から引用)』

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