アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

願望実現時にちらりと兆す虚無感、倦怠感こそクリティカル

2024-09-03 03:10:56 | 覚醒のアーキテクチャー

◎人が冥想に真剣に取り組むモチベーションあるいは分水嶺

 

人は欲望が充足・実現すれば満足するが、同時にむなしさ、虚無を感じるものだ。

一般に人はあらゆるレベルで多数の欲望を抱えており、手あたり次第あるいは順序にそれを実現しようとするのだが、次々に人はそれをクリアしては喜びを感じ、同時に願望実現したことでの倦怠感をも都度感じるものだ。

 人が冥想に真剣に取り組むモチベーションあるいは分水嶺は、実はその虚無感、倦怠感にある。

 

冥想には、二つの方向性しかない。

一つは各人の最もふさわしい欲望を生きるということ。もう一つは、「何も無い」ということを逃げずに生きるということ。

 個人の最も相応しい欲望を生きるとは、欲望実現のことだが、その際の願望実現の虚無にまじまじと向き合って初めて、「何も無い」ということを逃げずに生きるということに本気で進んで行ける。

 人は、その欲望の大小を問わず、実現したとたんに、喜びと満足感と同時に虚無を感じることを何千回、何万回繰り返してきたこともほのかに感じているのではないか。

 ところが、現代は、願望達成時の喜びと満足感と同時に虚無が出た瞬間、別の欲望に引き込む罠がとても発達してしまった。

 具体的には、買い物依存、ブランド依存、ネットポルノ依存、モバゲー依存、ギャンブル依存、アルコール依存、薬物依存など。

 これらは依存症につながるものだが、そういう願望でなく健全な願望であっても、人生経験を積んで行けば、願望実現への努力が始まる段階で願望実現後の虚無やら倦怠感まで予感してしまうものではなかろうか。そういうのが人間の成熟であって、それを積むと人間の卒業、輪廻転生の終わりが近いということだと思う。

 

願望実現時にちらりと兆す虚無感、倦怠感は、さっとやり過ごされてしまうのかもしれないが、実はそれがメリットのない冥想、効果を求めない冥想の入口である。

 

おもしろうて やがて悲しき鵜舟哉

(芭蕉)

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中国の運命、日本の運命-2

2024-09-02 03:45:07 | 道教neo

◎人は神々を得て働き、神々は人を得て動く

(2021-04-09)

 

中国の経済、軍事、ITにわたる影響力は、まさに八岐大蛇の如くであり、自由主義陣営と共産主義陣営のまた裂きとなりバルカン国家化しているのは、日本だけでなく、米国や欧州もそうなってしまっている。

ネット上の噂では、中国は日本のみならず世界各国の戸籍データやマイナンバーを集めているとか、着々と世界制覇への布石を打っているだろうと想像され、そら恐ろしいことである。

『「笹目秀和」と二人の神仙/宮崎貞行/ヒカルランド』の予言では、一つのシナリオとして、中国で大規模な飢餓が発生し、それをきっかけに中国が世界戦争に打って出るということが書いてあるが、これはやや書き過ぎかもしれないと思う。

笹目秀和の予言集的なものとしては、「ストップ・ザ・富士大爆発」を読んだが、そこまで具体的には書いてはいない。

 

赤化の刧というのは、共産主義のことだが、「第二次大戦に勝者なし/ウェデマイヤー」では、第二次世界大戦で結果的に最も利益を得たのはソ連だったとか、近衛上奏文では、日本の敗戦におけるソ連の浸透ぶりが慨嘆されている。さらに「ヴェノナ/ジョン・アール・ヘインズ」では、アメリカすらも第二次世界大戦では、ソ連の意向に沿って動かされていたらしいことが描かれている。

かくして中ロ揃って赤化の刧なのだが、バック・グラウンドとしての欧州猶太も無視することはできない。西洋錬金術という冥想体系をこの2千年地下に潜らせたままにしてきた根源の力が、唯物論だからである。

その結果、このままではIT、軍事はじめ多くのテクノロジーが失われ、人口大激減を見ることになるという見解については、各国の神話、古伝承は一致した見通しを出しているとして差し支えないのではないか。

その結果を見て、ダンテス・ダイジが、「ホワイト・フォックス。俺はお前についてどんな判断もしやしない。」などと、ある意味投げやりな言葉を出している。

 

笹目秀和とダンテス・ダイジのリンクは大本教。笹目秀和は、「人は神々を得て働き、神々は人を得て動く」とモンゴルから西北中国、崑崙にかけてシャーマニズムを再興する使命であった彼らしい言葉を残している。その「人」が大神に立ち帰らないと、大難を小難になどと祈れはすまい。

 

※2024年9月2日追記:

『中国で大規模な飢餓が発生し、それをきっかけに中国が世界戦争に打って出るということが書いてあるが、これはやや書き過ぎかもしれないと思う。』と書いたが、これは中国の経済破綻が現実のものになったことで、穀物生産、食料生産が不振となれば、現実の可能性として浮上してくる。状況は変わった。

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冥想の二つしかない方向性

2024-09-02 03:43:49 | 覚醒のアーキテクチャー

◎最深の欲望実現、虚無、解脱

 

ダンテス・ダイジが、冥想の二つしかない方向性を語る。

表現はとても硬いが、要するに冥想テーマは、一つには各人の最もふさわしい欲望を生きるということ。もう一つは、「何も無い」ということを逃げずに生きるということ。

 

『冥想には、二つのテーマしか存在しない。一つは欲念相続の当体としての自己自身を最高の情熱と充足の中に生きようとすることであり、そして今一つの冥想の極意は、「何も無い」そのことの絶対を絶対自体で覚知することである。

 冥想には、あらゆる人間をしてその人自身の最も根本的欲望を知らしめ、そしてその欲望を実現する力がある。

 しかも、冥想は、あらゆる欲望が最終的に欲望そのものからの解脱を目指す時に、その純粋冥想の極点で、解脱即涅槃を成就せしめるのである。

 どのような豊かな幸福もそれがこの地上のものである限り必ず終息する時がくる。その時、人間は、人間であるがゆえの虚無を見ねばならなくなる。そして純粋冥想はその虚無と人間とをもろともに寂滅せしめる。

 そして あらゆる生命達は、再び地上に帰 ってくるだろう。有と無あるいは空・仮・中の三法などの教説は すべて煩悩即菩提の永遠の神秘を説こうとする試みである。』

(ダンテス・ダイジの断簡より引用)

 

冥想の神秘的な力により、人はまず最深の根源的欲望に気づき実現する。ところが、そこで人は虚無を感じてしまう。

次に人は、あらゆる欲望が最終的に欲望そのものからの解脱を目指すことになるのだが、冥想により、マーヤ(迷い)とはニルヴァーナ(悟り)のことであったことに気づくことになる。

 そのことを書いているわけだが、とても生硬な表現であって、わかりにくいかもしれない。

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知られざる日露の二百年

2024-09-01 20:01:14 | 時代のおわりneo

◎軍事政策は平和ボケした外交と同様に無原則

(2015-11-07)

 

対ソ連、対ロシアの情報に関しては、基礎となる事実についてあまりにも公表されていない件が多く、常に群盲象をなでるが如き気分で、時々出るマスコミ報道に接するのが一般的ではないだろうか。

「知られざる日露の二百年/アレクセイ・A・キリチェンコ/現代思潮新社」は、これらの蒙を一部晴らしてくれる。

 

曰く、シベリア抑留の日本人は、ロシアは軍事捕虜だと主張するが、ポツダム宣言違反である。

曰く、(ヤルタ?)秘密協定でアメリカはソ連が北海道の上半分を占領するのを認めていたがソ連は結局間に合わなかった。

曰く、満州侵攻したソ連軍は、日本無条件降伏の1945年8月15日までにアメリカから認められた38度線?まで進むことができなかったため、その日以後も38度線に向かって侵攻した。

曰く、ノモンハンは、日露双方とも大軍勢で激突したが、ノモンハンそのものは軍事的にも地政学的にも奪い合うほどの価値があったか疑問。

曰く、日ソ中立条約は、1945年4月5日に既に破棄されていた。8月9日の満州侵攻は不意打ちではない。

 

ここに彼の名言の一つを紹介し、その見識の高さを知ることができる。

『軍事政策は平和ボケした外交と同様に、資本主義国にとってもまた社会主義国にとっても、無原則なものである。』(同書P147から引用)

情報操作は洗脳の基本。日ソ双方にとって都合の悪い話が多いのだろう。

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中国の運命、日本の運命-1

2024-09-01 04:53:27 | 道教neo

◎『「笹目秀和」と二人の神仙』

(2021-04-08)

 

笹目秀和は、モンゴル神仙邂逅記が出された頃は、奥多摩の御岳山に行けばいつでも会えるが如く思っていたのだが、もう亡くなって20年以上経つ。

ダンテス・ダイジが著作の巻末に自分の電話を載せていつでも会えるようにしていたが、それも数年のことだったのに似ている。

『「笹目秀和」と二人の神仙/宮崎貞行/ヒカルランド』は、前半が大著『神仙の寵児』のダイジェスト。ただ、設定がサーヤ内親王と従者2名が笹目秀和と対話することになっているのは面白い。

『神仙の寵児』は読んだことがあるので、前半は読まず、いきなり最終章から読んだのだが、昭和10年に中国南寧の紅卍会(大本教の提携先宗教)の道院でフーチを行ったところ、当時5億人だった中国の人口が○人に激減するという結果が出たという話が出て来た。この数字は、出口王仁三郎予言の日本人生存率より全然厳しい。

 

なんでも世界に共産主義旋風(赤化の刧)が吹き荒れるのは2度あって、一回目は収まるが、2回目の共産主義旋風の時に人類を一掃するような掃滅の刧が地球を襲うという。

一回目の共産主義旋風は、1990年代の初めにソ連が崩壊したことで、一度収まった。そしていまロシア中国が協力して世界制覇しようと勢いを盛り返したので、2回目の共産主義旋風の真っただ中にある。

そこで金を出してどこか戦乱や核戦争、世界的大変動に巻き込まれないような国や土地に移住しようと思う人も多いかもしれない。

だがこの本にも書いてあるように、人間一個が今ここにあるということは今生だけの結果ではなく、三千年も前からの結果でもあるということ。

そのような大変動のエリアから免れようと思って免れるものではないということ。高校生、大学生のみならず、社会人でもやれ、政治が悪い、経済が悪い、医療体制が悪い、などと外的要因を真っ先に考える癖がついているものだが、まず全身で感じ取ってみるというのは大切かも知れない。

自分がどういう運命なのかを。

どうやって生まれて、どうやって育って、生きて暮らして、死んで行くのだろうかを。

そして、日本がどういう運命なのかを。

そして弾き金を引くであろう中国がどういう運命なのかを。

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霊界の魔法の山に秘蔵されている宝捜し-3

2024-09-01 03:43:50 | 浅い霊感から神人合一まで

◎如何なる災難もふりかからない

 

エウゲニス・フィラレテスの宝捜しメモの続き。

 

『「山を発見して最初に起こると思われる驚異的現象はこうである。烈風が山を揺るがし、岩を粉々に打ち砕く。貴兄は獅子や龍、その他の恐ろしい獣に遭遇することとなろう。しかし決して恐れてはならぬ。断固たれ。そして不退転の決意を固めよ。貴兄を山へ連れてきた『指導霊』が如何なる災難もふりかからせはしないだろう。宝物はまだ発見されていないが、すぐ間近にある。烈風の後、地震が起こり、風が残していったものすべてを壊し、地に倒すであろう。だが決して倒れて死ぬようなことはないと確信するのだ。」』

(象徴哲学大系 4 錬金術 マンリー・P・ホール/著 人文書院P68から引用)

 

山を発見するのが、見神に当たる。如何なる災難もふりかからせはしないとは、自分を本当に傷つけることなどできないということ。

烈風が起こり地震が起こり、すべてを壊し地に倒すが自分は倒れないことは、確信というような思い込みでするのではなく、最初から自分は倒れないことを知ること。

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