旅行二日目
大人4人で、鉄道博物館に行く。
息子は昔は、鉄道マニアでした。
なんなのでしょうね、DNAのなせるワザなのか、
少年は、特にこっちが操作してるわけじゃないのに、車、鉄道、虫関係、
そっち方面に異様に興味を持ちます。
3,4歳の頃、それはそれは、毎日電車の図鑑を読ませられました。
(今もあるのか知らないけど)
近鉄アーバンライナー、小田急ロマンスカー、etc
今でも諳んじることができます。
そんな昔の息子たちが、ここ博物館で、目を輝かせて走り回っています。
月日は、どう彼らを変えるのか。
そのまま、突っ走って鉄道オタクになる人もいるでしょうが、
たいていの子は、なんとかというカードに走ったり、
年頃になれば、女の子にうつつを抜かしたり、
前髪の真ん中の位置にしょうもなくこだわったり。
「大きくなったら、何になるの?」
「電車の運転手さん」
それが彼の小さい頃の夢でした。
いつから別方向に行こうと思ったのか、
いや、なりたいのだけど、この就職難に、
JRなんかに就職できるような能力がないと、
最初から諦めてしまったのか、
少年の夢は儚く消えてしまったのでした。
小さい頃の夢を実現できる人は、努力を惜しまないほんの一握りの人。
そんな努力を惜しまないような子に育てたかったのだけど、
下流の宴の翔ちゃんみたいに育ってしまいました。
彼ほどではないでしょうが、
何事もそこそこ、上昇志向があるようにみえません。
典型的な最近の男子?
鉄道博物館から子育ての方に話が飛んでしまいました。
今、鉄道博物館で走り回っている3、4歳の頃が、
親も色んな夢を見させてもらっていた時期だったなあ、
と、その親御さんに
「今が一番いい時ですよ。そのうち世知辛い現実が待っています」
と、声をかけたい衝動に駆られるのでした。