アジサイが映える時期となりました。
我が家の鉢植えのアジサイも美しく咲いています。
アジサイの原産地は日本ですが、昔は日本ではあまり人気がありませんでした。
人気がでてきたのは戦後だそうです。
一方、日本から中国に渡り、シルクロードを通ってヨーロッパへと伝わったアジサイは、イギリスなどで東洋の花として人気が出て、品種改良が進みました。
現在、西洋アジサイとして人気の高い「ハイドランジア」は大正時代にイギリスから日本に逆輸入されたものです。
・鉢植えのガクアジサイです。
ガクアジサイの語源は、装飾花が周囲を額縁のように飾ることから、「額アジサイ」の意味で名づけられました。
アジサイの開花時期は、5月~7月で、開花と梅雨の時期が重なることが多いことから、雨に似合う花というイメージがあります。
そのアジサイ、こんもりとした丸い花が咲くものを「手まり咲き」と呼び、咢が花の縁を囲むように咲くものは「がく咲き」と呼ばれています。
・手まり咲きの紫色の紫陽花です。
「紫陽花の名前の由来」
「あじさい」という名前は、「あづさヰ(い)」という言葉が変化してできたものです。
「あづさヰ」という言葉は、「あづ」と「さヰ」という語に分解でき、
・「あづ」は、小さいものが集まっている様子を表す言葉で、
・「さヰ」は藍色の花や真藍(さあい)を表します。
この2語が一つになって「藍色が集まったもの」を意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」から「あじさい」になったとする説が有力だという事です。
・手まり咲きの白色です。
「漢字の紫陽花」
アジサイを漢字で「紫陽花」と書いたのは、平安時代中期の貴族で歌人である源順(みなもとの したごう)といわれています。
源順は、中国の白楽天の詩に登場する「紫陽花」の特徴から、ガクアジサイを同じ花と考え、この漢字を当てたそうです。
しかし、アジサイは日本原産なのでこの説は誤りといわれています。
「紫陽花」という漢字は、アジサイという名前の後に当てられて誕生したという事です。
・アジサイは文字通り紫色が美しいですね。
アジサイの花の色がよく変わることから、別名で「七変化」とも呼ばれています。
アジサイの花の色はいろいろな要素で変化します。
一般的に土壌が酸性の場合は青色で、中性、アルカリ性 の土壌では赤色と言われていますが、“土壌の酸性度” による花色の変化は要因の一つに過ぎないそうです。
・青色のアジサイも清楚で好きです。