らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「土砂降り」の基準と由来

2023-06-17 | 家庭菜園

NHK大阪放送局では、夕方のお天気コーナーでお天気キャスターが簡単なクイズを出します。
先日のクイズでは「土砂降り」の由来について出題していました。
私は、「土砂降り」とは「土砂崩れを起こすような激しい雨」かと思っていたのですが、それは間違いだったようです。
そこで、改めて「土砂降り」の由来について調べてみました。

「どしゃ降りの意味」
「どしゃ降り」とは、広辞苑によれば、大粒の雨が勢いよく激しく降ること。またその雨。
と説明しており、漢字では「土砂降り」と書いています。
気象用語では「強い雨」に当たります。

「どしゃ降りの基準(気象庁HP)」
気象庁の「雨の強さと降り方」一覧表によれば、「どしゃ降り」の基準は1時間に20〜30mmの降水量で、天気予報用語では強い雨』に当たり、この雨が人が受けるイメージとしては「どしゃ降り」なのだそうです。
また、車を運転する場合、ワイパーを速くしても見ずらい状態になる降り方が、「土砂降り」に当たります。

下の表をご参照ください。
念のため、気象庁の「雨の強さと降り方」にリンクしておきます。
下の表が見にくい方は開いてみてください。



冒頭に書いたように、「土砂降り」は、漢字からのイメージで、バケツをひっくり返したような酷い雨で「ざあざあ」と降る雨の事を「土砂降り」と思っていたのですが、これは間違いでした。
そして、「土砂降り」のこの漢字も当て字だそうです。
では、「土砂降り」の由来は何処からなのでしょうか?

「土砂降りの由来」
実は土砂降りの由来には諸説あって、”どしゃどしゃ” という、雨が強く降る様を伝える擬音語からきているいう説や、重い物がたくさん続いて落ちるさまや、大ぜいの人が一度に入り込むさまを意味する “どさどさ” が変化したものとする説などがあります。

「新明解国語辞典」では、「どしゃ」とは、「どさくさ」の「どさ」と同源」と説明しており、更に、『日本語源広辞典』では、「語源は「ドサッ(擬態語)+降り」で空から容器をひっくり返したように、ドサッと降り続けるとの意味と説明しています。
いずれの辞書も「土砂降り」と書くのは当て字としています。

当地では今月2日にバケツをひっくり返したような豪雨がありました。
熊取町に設置されているアメダスによると、午前9時から10時までの1時間当たりの降雨量が33.5㎜、11時から12時までの1時間は36.0㎜を記録していました。
私はこの雨が「土砂降り」と思っていたのですが、気象庁の一覧表では「土砂降り」の次の段階の「激しい雨」で、人が受けるイメージでは「バケツをひっくり返したように降る」雨でした。
(参考)
因みに、6月2日の熊取町の24時間積算雨量は186.5㎜でした。