日頃から親しくしている菜園仲間にT氏がいます。
彼は ”NPO法人グリーンパーク熊取” の役員でもあります。
”グリーンパーク熊取”は自然環境保全や子どもの健全育成を支援するなどを目的として活動している団体なのですが、そこが4年前からブルーベリーの栽培を始め、彼はその責任者にもなっているのです。
その彼から、6月19日にグリーンパーク熊取が運営しているブルーベリー農園「和田山Berry park」をNHKが取材に来ると聞きました。
そして放送は2日後の21日の予定という事でした。
しかし、当日は急遽、岸田総理の記者会見が行われたことから放送は29日に延期になり、先日放送されたのでご紹介したいと思います。
「和田山Berry park」
ブルーベリーを栽培している「和田山Berry park」は、2019年に熊取町の南部にある「野外活動ふれあい広場」の前に地元の農家から畑をお借りして開園した農園です。
その農園のブルーベリーは2年ほど前から大幅に収量が増加したことから、毎年ブルーベリー狩りを実施して来園者から好評を得ています。
大阪でのブルーベリー農園は珍しいという事で、その現状をNHK大阪放送局が取材し、夕方6時からの地域ニュース「ホット関西」の ”ええやん!” のコーナーで放送しました。
・放送画面の一部です。
「熊取町の新たな特産品」
この農園は熊取町が町おこしの新たな特産品として、府内ではまだまだ栽培が少ないブルーベリーに注目して栽培を呼びかけ、これに賛同した地元のNPO法人が2年前に「和田山Berry park」を開園し、栽培面積を拡張しているところです。
ここでは現在十数種類の品種が栽培されており、地元の子供たちを始め、遠方からも多くの人がブルーベリー狩りに訪れているという事です。
「ブルーベリー栽培」
ブルーベリー栽培責任者のT氏は、ブルーベリー栽培には当地の気候は適していて、比較的育てやすいと考えていたようですが、そんなに甘いものではなかったようです。
当初は植え付けた苗木の1割から2割が枯れてしまったそうです。
その原因は水はけの悪さでした。
元々、水田だった土地に農園を整備したため根腐れを起こしたようです。
そこで粘土質の土を取り除き、排水設備を強化するなど、メンバーたちは試行錯誤しながら栽培に適した農地へと改良しました。
その結果、開園から去年までの2年間で収穫量はおよそ6倍に伸びるなど、着実に成果をあげてきたという事です。
「ブルーベリーを使用した加工品」
更に町内ではこうして栽培された熊取産のブルーベリーを使った様々な加工品が生み出されています。
例えば、ある飲食店では熊取産ブルーベリーを煮詰めたゼラートにヨーグルトを掛け合わせた味を開発し、ブルーベリーの甘みや酸味がぎゅート詰まった味が楽しめるスイーツを開発して、来店したお客様から好評を得ていると言います。
また、別のスイーツのお店では、ベイクドチーズケーキの上にブルーベリー味のレアチーズをのせたスイーツや、更に地元のフルーツを使ったシフォンケーキサンドやシュークリームも考案しています。
現在、熊取町内では6店舗で10種類の加工品が生まれ、ブルーベリーの存在感が徐々に高まってきています。
お店では熊取の新たな特産品として定着させていきたいという事でした。
現在、熊取町には特産品と言われるものは何もありません。
このブルーベリーが「熊取産ブルーベリー」として特産品に成長してくれればいいのですが・・・。