来年の2月4日から20日まで開催される ‟2022北京冬季オリンピック” まで40日余りとなりました。
今回の北京大会については中国のテニス選手、彭帥(ほう・すい)さんが中国の前副首相から性的関係を迫られたなどと告発したあと、行方が懸念されている問題や、新疆ウイグル自治区の人権侵害などから、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドそしてリトアニアの6か国が「政府関係者を派遣しない」という外交的ボイコットを表明しています。
この内、新型コロナの流行を理由とするニュージーランド以外の国はアメリカに同調してのボイコットです。
日本の対応はまだ発表されていませんが、岸田総理は難しい判断を迫られることになります。
ところで、ボイコットの意味はご存じのとおりですが、その語源は如何でしょうか?
今日はこの言葉の語源について調べました。
「意味」
先ず、ボイコットの意味を広辞苑で調べると、
①組織的・集団的に特定の商品を買わず、取引を断絶すること。不買同盟。非買同盟。
②ある目的を貫徹するために、相手を共同して排斥すること。また、ある運動や集会などに参加しないこと。
と説明しています。
・ボイコット大尉の風刺画です。
「語源」
ボイコットという言葉は、英語「boycott」からの外来語です。
その語源は、農場の管理人であったイギリス貴族のチャールズ・ボイコット大尉(1832~1897年)の名前に由来しています。
1880年頃のアイルランドで、農民からの地代引き下げの要求に応じなかったボイコット大尉に対して、農民たちは一致団結して抗議しました。
そして、彼の一家や関係者に対する労働と食料供給を拒否して、コミュニティで孤立させたのです。
そのため、ボイコット大尉はやむなくアイルランドを去り、イギリスに帰国しました。
農場の管理人であったボイコット大尉は、農民からボイコットされたのです。
ここから、非暴力の威嚇行為をボイコットと呼ぶようになったそうです。
ボイコットの名前の語源となったボイコット大尉ですが、農民にボイコットされて去っていくという、何ともお気の毒な名前の残り方になりました。
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「ボイコット」の語源が人名であったとは、まったく考えが及ばないほど、現在に定着しています。
農民の要求を吞んで地代を引き下げすればよいと思いますが、ブランドが邪魔したか、その後の暮らし悪さに耐えられぬと判断したのでしょうね。
そういえぱ、若いときの取引先で経営者が労働者と紛糾した結果、一旦会社を閉鎖して、別会社を立ち上げた例を知っています。
「何があった頭無かしら ないけど、ニラ 見つけてやったぞぅ」
いえいえ、【何があったか 知らないけど睨みつけてやったぞぅ】を誤変換したのでした。
言葉ってその後言を探ると面白いですね。