先日、地元のNPO法人“グリーンパーク熊取”が主催する注連縄作り講習会に行ってきました。
今年はコロナが落ち着いたことから2019年以来4年ぶりの参加でしたが、3年ブランクがあるとすっかり忘れていました。
「注連縄の由来」
講習に先立ち世話人から注連縄の由来や意味を説明してくれました。
それによれば、注連縄とは、神事の神聖な場所と下界を区別するために張る縄のことで、新年に悪気が入らないように家の出入口や神棚などに飾ります。
注連縄(しめなわ)の注連(ちゅうれん)は、中国で死霊が入り込まないよう水を注いで清め連ね張った縄を意味し、一定の間隔で藁を三・五・七本と垂らすことから「七五三縄」とも表記されるそうです。
「材料」
材料は全て主催側が用意しており、参加者はその材料代の負担だけで作ることができます。
その材料は左から、もち米の藁(うるち米より柔らかいそうです)、中央の上が細い針金、その下が少し太い針金、緑色が仮止め用のビニール針金、右側のビニール袋の上が水引とその下がユズリハ、ビニール袋は作った注連縄の持ち帰り用です。
この他に橙、裏白、紙垂(かみしで)の用紙も用意してくれました。
・これが注連縄作りの材料一式です。
「作業手順」
・先ず、稲わらの根元部にある皮(袴)をきれいに取り除きます。
・取り除いた藁の皮で、注連縄の中心部を太くするための心棒(アンと云っていました)を3本作ります。
太さは親指大、長さ約10㎝位のものです。太過ぎや長過ぎは藁からはみ出すので注意します。
・皮を取り除いた稲わらとその皮で作った「アン」です
・稲わらの先端から50㎝くらいまでを木槌で叩いて柔らかくします。
・次に、稲わらの先端から60㎝位のところを、やや太い銅線を3回まわして縛ります。
・銅線から先端部の藁を太さが同じ位になるように3等分します。
・3等分した藁の各々の、銅線から10㎝くらいの個所に心棒(アン)を入れ、各々の藁を右回しに固く巻き、右から左に捻りながら三つ編みに編んでいきます。
・編み終わると、先端部分をビニール針金で仮止めしておきます。
・その後、はみ出している藁や屑をハサミで綺麗に取り除きます。(散髪の要領です)
・仮止めした個所を細い針金を3回まわして縛り、仮止めのビニール針金と差し替えます。
・皮を取り除いた綺麗な藁を15本用意し、5本ずつに分けて、半分に折り曲げ、折り曲げた個所をビニール針金で縛ります。
これは注連縄の中心に垂らす3個の藁です。
・竹へらのお尻を割った小道具(右端の竹)で上記の藁を注連縄の中央3か所に差し込みます。
・差し込まれた藁は20㎝くらいの長さに切りそろえます。
・藁の根本部の銅線から13㎝くらいのところを切り落として揃えます。
次は紙垂(かみしで)を作ります。
・半紙を縦に半分に折り、折った紙の背を上にして8等分になるように右から折ります。
・折った紙を開き、中央の折り筋を残し、その左右の奇数の折り筋(1本目.3本目)は上から、偶数の折り筋(2本目)は下から、それぞれ3分の2程をハサミで切ります。
・次に、左右共に切った個所を上から下に手前に折り曲げ、最後に中央部を切り離します。
・切り離した紙垂(かみしで)は左右を入れ替えて、少し開くように上部を重ね、重ねた個所を手前に折り曲げます。
・折り曲げたところにユズリハ2枚を左右にセットし、落ちないようにホッチキスで止めます。(蝶ネクタイのような感じに仕上げます)
・注連縄に取り付ける為の橙を針金で十文字に結わえます。
いよいよ注連縄に取り付けます。
・注連縄の中央に裏白、紙垂(かみしで)、橙をセットし、橙に睦び付けた針金で注連縄に結びつけます。
・最後に紅白の水引を橙の上に蝶結びに結んで出来上がりです。
これが完成した注連縄です。
指導を受けながら、何とか作ることができました。
12月28日に飾り付ける予定です。
最新の画像[もっと見る]
- 「蛇の道は蛇」の由来 7ヶ月前
- 身近な野鳥「ムクドリ」 7ヶ月前
- 身近な野鳥「ムクドリ」 7ヶ月前
- 身近な野鳥「ムクドリ」 7ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 7ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 7ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 7ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 7ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 7ヶ月前
- ニゲラの花「蕾から種まで」 7ヶ月前
これで、らいちゃん宅に福がやってきて悪気を防げますよ
> 「技術のニッサン、販売のトヨタ」と言われていた時代
日本のものづくりは天下に信用できましたが、ダイハツの不正とは困った時代になりました。