今週に入って急に寒くなりました。
先週の金曜日、土曜日の大阪は20度を超えて、10月下旬から11月上旬の気温でしたが、今週月曜日からは最高気温が9度以下に、最低気温は1度~3度で推移しており、一気に1月下旬の寒さとなって本格的な冬の到来となりました。
週替わりで10度も気温が下がるこの寒さは、年寄りには堪えます。
この寒さによって、畑のあぜ道や作物の葉っぱには真っ白に霜が降りています。
霜が降りる冷え込む夜は「霜消し」したいですが、その前に、霜の発生メカニズムについて調べてみました。
「霜の発生メカニズム」
霜は、空気中の水蒸気が車や草などの表面に氷の結晶となって付着する現象です。
一般に晴れの天気で、風が弱く、気温が 3~4℃まで下がると霜が降りやすくなります。
晴れて雲がなく風が弱いという条件が揃うと「放射冷却」が起こります。
放射冷却が起きると、地面から 1.5mの高さで観測している気温が4℃くらいでも、地面付近では0℃以下となって霜が降りることになります。
「放射冷却」とは、物体が熱を出して(放射)冷える(冷却)ことを言います。
夜になって太陽からの熱をもらえなくなった地面や車、草などの物体が放射冷却によって冷えていくため、物体の近くにある空気も冷やされていきます。
近くの空気が十分に冷えて 0℃以下になると、空気中の水蒸気が細かい氷の結晶となって物体の表面にくっつきます。
これが霜です。
このように、霜は、空気中の水蒸気が凍った氷の結晶となって地面や植物の葉などの表面にくっついたものです。
「冷え込む夜は霜消し」
この霜を消す言葉に「霜消し」がありますが、お聞きになったことがありますか?
「霜消し」とは、広辞苑によれば、《霜夜の寒さを消す意》酒を飲むこと。と説明しています。
そうなんです。お湯などをかけて霜を消すのではなく、酒を飲んで体を温めることを言う表現なのです。
暖房設備のなかった昔は、霜が降りるほどの、朝晩の冷え込みは骨身にこたえました。
そこで、寒さをしのぐために酒を飲んだようです。
ここから酒を飲むことを「霜消し」というようになりました。
お酒好きの方には素敵な言葉ですね。
例えば、今日は冷え込んだから「霜消しに行ってくる」などと言えば、何となく上品に聞こえませんか。
寒い夜には、呑兵衛にはぴったりする言葉のような気がします。
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でも、こどものころは、霜柱を踏むのをたのしんでました。
酒飲みなのに「冷え込む夜は霜消し」は、知らなかったです。
きょうのお昼に、友たちと「年忘れ」をしますから、自然と霜消しできそうです。