今年もまた、大雨による土砂崩れや河川の氾濫で甚大な被害が発生しました。
そうです。熊本県に降った記録的な大雨です。
九州付近に停滞した梅雨前線の影響で、熊本県や鹿児島県では記録的な大雨に見舞われました。
熊本県では県南部を流れる球磨川が氾濫して、人吉市や八代市、球磨村などで冠水や土砂崩れが相次ぎ、県内で16名が死亡し、行方不明の人も13名となっています。
更に、球磨村では特別養護老人ホーム「千寿園」で14人が心肺停止となっているようです。
気象庁の発表では熊本県の7地点で400㎜以上の雨量が記録されており、これは観測史上最大の雨量とのことですが、この雨で球磨川流域の11か所で氾濫し、県内15か所で土砂崩れなどの災害が発生したと報じていました。
・7月4日の気象予報(NHKニュースより)
「線状降水帯」
なぜ、このような大雨が降ったのでしょうか?
昨日の報道によれば、線状降水帯が原因だということです。
線状降水帯とは、積乱雲がほぼ同じ場所に次々と発生し、大量の雨を降らせる現象です。
今回の線状降水帯は、梅雨前線が二つの高気圧に挟まれ、九州を横断する形で停滞し、そこに南と西から暖かく湿った空気が流れ込んで発生したということです。
このため、球磨川流域全体で観測史上最大を記録するような雨が降り続き、加えて盆地で雨水が流れ込みやすく、更に、下流では川幅が狭くなっているため急激に水位が上昇したということです。
・線状降水帯メカニズム(読売新聞より)
折しも、2年前の今日6日は西日本豪雨が発生し、広島県や岡山県、愛媛県で甚大な被害が発生したのですが、この時も線状降水帯による集中豪雨でした。
近年、毎年のように、梅雨の期間中、或いは梅雨明け後に線状降水帯による豪雨が全国で見られ、土砂崩れや河川の氾濫などによる甚大な被害が発生しています。
このような現象は2009年から2018年までの10年間に全国で167件発生しているそうです。
このような異常気象は矢張り、地球温暖化が関係しているのでしょうか?
先般、石炭火力発電所の削減の記事が載っていましたが、この際、思い切ったエネルギー政策の転換が必要なのかもしれませんね。
治水工事して河岸などをコンクリートで固め尽くして抑え込んだ積もりでしたが、それを上回る暴風雨にさらされています。
【ハイ写真だよ】と送ったつもりが「歯医者死んだよ」と誤変換されては大変です。