今年の関西地方は5月中旬に雨が降り続いて梅雨入りしたのですが、悪いことに、ちょうどその頃、キウイの雌花が開花のピークを迎えていたのです。
このことは、キウイの受粉が不十分だった可能性があることを意味しています。
受粉ができていないとどうなるのか?
果実が肥大しません。
先日、摘果作業をしたのですが、案の定、肥大していない小さな果実が少なからずありました。
・小さくて丸いのが受粉できていないキウイです。
「私のキウイの栽培方法」
私のキウイの栽培方法は下記の通りです。
・剪定 12月~1月に冬剪定を行います。(2月下旬に剪定すると樹液が切口から出てきて樹体を弱らせます。)
6月~7月に夏剪定を行います
・肥料 1月に、幹から1m程度のところに四ケ所の溝を堀り、市販されている寒肥を入れています。
・受粉 5月中旬に開花したら雄花の花粉を雌花に人工受粉します。
・摘果 開花後30日~50日で収穫果実の80%くらいの大きさになります。
沢山花が咲いたときには、長果枝で3~4個、短果枝で2個を目安に摘果します。中央を残すように枝の基部、先端の順に摘果します。
・収穫 11月頃、霜の降りる前に収穫します。
・追熟 収穫後追熟します。
追熟方法は買い物袋の中にキウイとリンゴを入れて結んでおきます。
1週間から10日ほどで柔らかくなりますので、その頃から食べられるようになります。
・摘果前のキウイの棚です。
開花から1か月以上過ぎて果実が肥大してきたので、先日、摘果しました。
「摘果の目的」
キウイの摘果は6月~7月に行います。
キウイは多く実りすぎると栄養が行き渡らなくなって、ひとつひとつが小さい実になってしまいます。
そこで摘果をおこなって、実の数を減らすことが大切になります。
摘果作業は、大きさが小さいキウイや形の悪いキウイを間引きして行います。
「摘果方法」
ネットを調べると、摘果は開花1ヶ月以内に行い、小果や傷果などを取り除きます。
残す目安は、80cm前後の枝で3~4果、50cm前後の枝で2果、30cm以下の枝で1果とします。
また、植物は、葉で光合成をして養分を作るので、キウイの場合は、1果あたり5~6枚の葉が必要です。
・摘果前の枝です。この枝の長さは1mくらいです。
この中に受粉ができていない果実が2個あります。(右から1個目と3個目です)
摘果は枝の元部を1番に、次に枝の先端の方を2番に行います。
・摘果後、3個の幼果を残しました。
これが摘果後の棚です。
・摘果後のキウイの棚です。
・今回摘果した幼果です。
赤丸の中の小さい果実は受粉ができていないキウイであり、残していてもこれ以上は肥大しません。
摘果後2週間ほど経過したキウイです。
残ったキウイは随分大きくなってきました。
・摘果から2週間後のキウイです。
(参考)
「基本的な剪定」
・昨年果実の付いた20cm以下の枝は基部から切り取ります。
但し、周囲に枝がない場合は基部の芽を確保するため、基部から2節残して切り返し、枝が出るのを待ちます。
・結果母枝の切り返しの目安は、枝の長さが85cm~150cmの場合、
①前年果実がついた枝では最終着果節から先端側5~7節を残して切り返し、
②つかなかった枝では基部の芽から先端側5~7節を残して切り返します。
・充実した結果母枝を1㎡当たり2~3本残します。
充実した枝とは前年の7月頃までに生長が停止し、節間がややつまり気味で、表皮が灰褐色した芽の大きい枝です。
・最後に内側に向かって伸びた枝や交差する枝を枝元から切ります。
これを参考に栽培していますが、この通りにはできません。
難しいです。
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🥝キウイも、手間と世話する機関が長いのですね。
覚えました。
だからニュージーランドの奥様のことをキウイ・ワイフと言うそうです。
それにしてもキウイの実を育てるのに、
これだけのことを考え、体を動かし作業をするとなると、
やはり菜園が認知症予防の最適な活動と言えますね。
ボクは食べるだけですが、これだけの作業には
頭が下がります。