らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「おはぎ」に四季ごとの名前有り

2023-09-23 | 季節

今日は彼岸の中日です。
お彼岸は春と秋の年2回あって、春は3月の春分の日、秋は9月の秋分の日を中心とした前後3日間、合計7日間がお彼岸となります。
春分の日と秋分の日は、1948年(昭和23年)に公布された「国民の祝日に関する法律」によって定められた国民の祝日です。
「国民の祝日に関する法律」によると、
・「春分の日」は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日、
・「秋分の日」は「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ」祝日と定義されています。
したがって3月の春のお彼岸は、春の到来を喜び、生命の繁栄を願う意味があり、9月の秋のお彼岸は、ご先祖様を敬い供養する行事の日です。

お彼岸に欠かせないお供え物として「おはぎ」がありますが、この「おはぎ」にはご先祖様を敬い、供養する気持ちが込められています。
「おはぎ」も「ぼたもち」も、もち米とうるち米を混ぜたものを蒸したり、あるいは炊いたりして、米粒が残る程度に軽く搗いて丸めたものに餡をまぶした食べ物です。
お彼岸は、ご先祖様との距離がもっとも近くなるといわれている期間です。
普段は忙しくてご先祖様と向き合う時間が取れない人も、お彼岸には「おはぎ」をお供えして、故人をしのんでみてはいかがでしょうか。

「お彼岸に「おはぎ」を供える由来」
お彼岸に「おはぎ」をお供えする由来は、諸説ありますが、その一つは、小豆の赤い色には魔除けの効果があると古くから信じられており、邪気を払う食べ物としてご先祖様にお供えされてきたことです。
また「もち米」と「あんこ」の2つの物を「合わせる」言葉の語呂から、ご先祖様の心と自分たちの心を「合わせる」という意味もあるそうです。
そして最後に、昔は現代のように甘くて美味しいスイ―ツは誰でも食べられる時代ではなく、特に「さとう」が貴重であったため、その「さとう」を使用した食べ物はとても貴重でした。
その貴重な食べ物である「おはぎ」を作ってご先祖様へお供えをして、感謝の気持ちと一緒にいろいろな願いや祈りをしていたことからです。



ところで、お彼岸にお供えする「おはぎ」の名称の由来についてはご存じだと思います。
春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」とする説はよく知られていますが、実は、夏と冬にも正式な呼び名があるのをご存じでしょうか?

「季節毎の「おはぎ」の呼び名とその由来」
「ぼたもち」も「おはぎ」も同じ食べ物なのですが、四季によって正式な呼び名が存在しています。
・春・・・「ぼたもち」
      ボタンの花が咲く季節から春のお彼岸に神仏や先祖への供物とされた小豆餡を牡丹の花に見立てたことから。 
・夏・・・「夜船(よふね)」
      ぼたもちは、もちと作り方が異なるため、「ペッタン、ペッタン」という音を出さずに作ることができ、隣に住む人には、いつ搗いたのか分かりません。
      そこで、「搗き知らず」を「着き知らず」と言葉遊びをして、夜は暗くて船がいつ着いたのか分からないことから。
・秋・・・「おはぎ」 
      牡丹餅と同じく、小豆餡の様を秋の彼岸の時期に咲く萩の花が咲き乱れている様子に見立てたものであるとすることから。
・冬・・・「北窓」
      夜船と同様に、「搗き知らず」を「月知らず」と言葉遊びをして、月を知らない、つまり月が見えないのは「北側の窓」だ、ということから。


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1 コメント

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ぼたもち と おはぎ  (iina)
2023-09-23 09:01:12
春は「ぼたもち」、秋に「おはぎ」と仏壇に供えています。わが家も彼岸の入りの日にかみさんが手作りしました。 

夏に「夜船(よふね)」と、冬には「北窓」というのは知らなかったです。
日本人は、ことば遊びが上手ですね。


> 美人に案内され、美味しいビールが試飲出来て最高の一日でしたね。
PREMIUM「工法」を、最近に小麦を籾から少し研ぐ工法に変えたと説明「広報」してました。

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