知人が新居を構えるという。
五戸の森の中。
広大な敷地の中に、ステキな木造住宅が建設されている。
そのお庭に植える苗木を、一緒に植えない?というお誘いが
先週あり、二つ返事で参加した。
幼稚園は当然休ませた。
幼稚園での学びより、今日はこっちの学びでしょう。
学校は?長女へこの話をしたら、絶対に苦しむだろうと思って、
話さなかった。ごめん、サーヤ。
迷いに迷って辿り着いた、森の家。
とっても清清しい秋の青空。
途中の道にうごめく、不思議な形の雲たち。
「ママ、蛇みたいな雲だよー!」って叫んでいる。
私には、それは龍に見えた。 その白い物体(筋切り状の雲)は、
下方へと頭を伸ばしているのだ。
写真に撮ったら、残念だけど映っていなかった。
ほら、またウネウネの雲ちゃん。
今日は、こんな雲がたくさん見える。
娘が座っていた切り倒された木には、虫の文字が。
娘「迷路みたいだね。」
私「虫さんが書いたんだねぇ、面白いね。」
娘「えええ!これ虫さんが書いたのぉ!」
私「うん。虫さんが這って歩いたら、こうなったんだよ。」
娘「ふーーーん、すごいねぇ。」
文字を書き始めた娘が、虫さんを尊敬する姿がかわいらしい。
夜、帰宅した夫に、このことをすかさず報告していたから、
かなり驚いたに違いない。
木が風にゆられて、ぎしぎしとおしゃべりしている。
ここにある木々すべてが、こんなにもゆっくりとゆれて、
会話をしているようにしか聴こえない。
虫たちも、とても穏やかに、そこにいる。
私の足に昇ってきたり、肩に止まったり、
私の食べるごはんに乗ってきたてんとう虫は、
一向に退けようとはしない。
みんながみんな、居心地がいい感じ。
私は、前の日の衝撃的な出来事のおかげで、
ここに立っていることに、尚のこと感謝をする。
なんにも予定がなかったら、きっと涙だけで過ごしていたであろう一日が、
こんなにも豊かに、大いなる存在を感じて、
幸せな時間と空間とを味わわせてもらっている幸福に。
新居を構えるHさんのご挨拶。
太陽の周りに虹色が輝いて見えた。 ありがとうございます。