人間は多面体

人のものの見方、捉え方、考え方には、その人の人となりに関係があると思う。
その人の育てられた環境、もって生まれた個性、出来事など、いろいろな要因が複雑に絡み合っているんじゃないかなぁ。ある特定の事柄に敏感に反応したり、同じような場面に何度も傷ついたり、とあることや物にこだわったりというのも、そうした要因が絡んでいたりする。

小学生高学年の頃だったかな。中学生になった頃だったかな。はっきりしないけれど、その時分から、人の言うことは半分に聞いてきた。人の考え方には、その人の価値観によって違うんだって、知ったから。そして、それはどちらが悪いとか、よいとかの問題ではなく、私自信の問題だと思ったから。だから、喧嘩をしている友人がいても、片方の意見だけを聞いて判断するのを避けてきた。両方の意見が聞けないときは、片方の意見だけを聞いても、うのみにしないことにしてきた。友達甲斐のないヤツだったかもしれないなぁ。今思えば。。。

自分と違う考えや、どうしても受け容れがたい行動をしている人を見かけたとき、はっきり言って、「この人、どうにかならんのかなぁ、、、」と思ったりもする。でも、しばらく冷静に考えて、「どうしてこういう考え方になっていったんだろう？」って、その人の育成歴を深く考えてあげてしまいたくなったり、一度じっくり話し込んだりしてしまいたくなる。その人を受け容れられるだけの度量がある時に限られるけどさ。

人間は多面体
あかるい顔　くらい顔　色っぽい顔　甘えた顔　きつい顔　肩肘はった顔
向かう相手によっても　見せる面が違ったりする
そのときの気分によっても　当たる面が別のものだったりする
今日のわたしは　どこの面？
明日のわたしは？
あさっては？
確かな面がないだけに
確かな面がないからこそ
今日あたった面だけを見て　その人を決めるのはやめようと思う
明日の自分の面を見られて　自分を決めつけてしまわれたら　いやだもの
あなたのいろんな面を見せて　
あなたのこと　たくさんたくさん　知りたいから